タラモア蒸溜所、生産能力拡大へ

ウィリアム・グラント&サンズ(William Grant & Sons)社が、傘下のアイルランド・タラモア蒸溜所(Tullamore Distillery)の生産設備増強の為、2,500万ユーロ(2017年11月1日現在約33億円)を投資したと報じられた。
同蒸溜所はウィリアム・グラントが3,500万ユーロを掛けて2014年に稼働させたばかりで、同社は短期間に80億円近い資金を投じたことになる。

William Grant Invests €25m in Tullamore Dew Distillery | thespiritsbusiness.com

タラモア蒸溜所は元は1829年に設立され、1954年に閉鎖された蒸溜所。
同蒸溜所が生産していたタラモア・デュー(Tullamore Dew)ブランドはJohn Powers & Son社(現Irish Distillers)によって買収され、以来現在に至るまでその生産はミドルトン蒸溜所が担っている。
ウィリアム・グラントは2010年にタラモア・デューブランドを取得しており、生産も自社で行うべく、上述の通り2014年にかつてと同名の蒸溜所を設立した(オリジナルの蒸溜所跡地は現在ビジターセンターになっている)。
新生タラモア蒸溜所で生産されたタラモア・デューが出荷されるのにはまだ少し時間が掛かかるが、アイリッシュ・ウイスキー市場が年々拡大しており、タラモア・デュー自体の販売量も過去3年間で約30%増と好調な事から、早い段階での追加投資に踏み切ったと思われる。

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