SPIグループ、バーボン蒸溜所建設へ

ストリチナヤ・ウォッカを手掛けるSPIグループが、新規バーボン蒸溜所建設計画を発表した。
これはSPIグループが米ケンタッキー州バーズタウンで購入した採石場跡地に建設され、同グループが今年1月に買収したスモールバッチバーボン「ケンタッキー・オウル (Kentucky Owl)」の生産拠点とすべく「Kentucky Owl Park」と名付けられている。
420エーカー(約1.7平方km)の敷地には蒸溜施設やビジターセンターだけでは無く、現地を走るCSXトランスポーテーションの駅舎、人工湖やコンサートホール、ホテルの建設までもが計画される一大複合施設となり、来年の着工後2020年の完成を予定する。

Stoli Group Begins Construction Kentucky Owl Park | The Bourbon Review

ケンタッキー・オウル・バーボン (Kentucky Owl Bourbon)
元は1879年にCharles Mortimer Dedmanにより設立されたCM Dedman Distilleryで生産されていたバーボン。1916年に禁酒運動の影響を受けて生産を中断。すでに蒸溜されていた25万ガロンのストックは倉庫で保管されていたが、1918年不審火によりそのすべてを消失。以後長年に渡りブランドは消滅していた。
2008年にCharles Mortimer Dedmanの玄孫に当たるDixon Dedmanとカルフォルニアのワイン醸造家Mark Carter、Sherri Carterの手によりスモールバッチバーボンとして復活。上記の通り2017年よりSPIグループ傘下。

SPIグループ (SPI Group)
ルクセンブルクに本拠地を置く酒類企業グループ。ロシア人の富豪Yuri Shelflerにより1997年設立。ストリチナヤ・ウォッカを基幹ブランドとする。傘下にStoli Group (Stoliはストリチナヤの海外ブランド名)、ラトビア・Amber Beverage Groupなど。

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