日別アーカイブ: 2017年11月16日

新規蒸溜所アバーアーギー、生産開始

スコットランド・パースシャー、スコッチ・ウイスキーの地域分類上ではハイランドとローランドの境界線からローランド側へわすか数マイルの場所に建つアバーアーギー蒸溜所 (Aberargie Distillery) が、このほど試運転を終え正式に稼働を開始した。
同蒸溜所で使用するモルトの原料には、蒸溜所の周囲に併設された300エーカーの農場で自家生産するゴールデン・プロミス種の大麦のみを使用、また熟成に用いるシェリーとバーボンカスクの内、ファーストフィルバーボンバレルはウッドフォードリザーブの物を使用するという。

アバーアーギーは独立系ボトラー、モリソン&マッカイ社を共同経営するモリソン家により昨年設立された。
同家はかつてモリソン・ボウモア社の下にボウモアオーヘントッシャングレン・ギリーの各蒸溜所を所有したが、1994年に同社をサントリーに売却した後はウイスキーの直接生産からは遠ざかっていた。
アバーアーギーの他、モリソン家の別の人物が昨年グラスゴーの中心部に設立したクライドサイド蒸溜所 (Clydeside Distillery) も今月1日より稼働しており、モリソン家はこの2つのローランド蒸溜所と共に、23年ぶりに蒸溜ビジネスに復帰する事になる。

Aberargie Distillery Opens in Perthshire | Scotchwhisky.com

パリのウイスキー専門店より80万ドル分のスピリッツ強奪される

今月12日日曜日、フランスの有名老舗ウイスキー専門店ラ・メゾン・デュ・ウイスキー (La Maison du Whisky / LMdW) のパリ店舗に強盗が侵入、「軽井沢 1960 カスク#5627 “The Squirrel”」を含む、時価にしておよそ80万ドル相当のウイスキーが持ち去られる事件があった。
盗まれた軽井沢はわずか41本のみボトリングされたシングルカスクウイスキーで、それぞれに異なるデザインの根付が付属する。
“The Archer” と呼ばれる根付が付属する別の1本は、今年4月のオークションで10万100ポンド (4月のレートで約1,400万円) の値をつけている。

Thieves Make off with US$800k of Spirits | The Spirits Business

映画「ウイスキーと2人の花嫁」2018年2月17日公開

第二次世界大戦最中の1941年、リバプールを出港しアメリカ西海岸を目指して航行中だった貨物船SSポリティシャン号が、スコットランド・アウター・ヘブリティーズ諸島のエリスケイ島沖で強風により座礁。
ポリティシャン号に満載されていたアメリカへの輸出品の中には28,000ケース(諸説あり)のスコッチ・ウイスキーが含まれていたが、戦時中の混乱の中、これらは回収されず船内に放置されたままとなる。
当時外貨獲得の為に大半が輸出に回され英国内では貴重品だったこれらのウイスキーを、エリスケイ島を始めとする付近の住民たちが秘密裏に回収。
この回収品が闇市場で高値で取引されるに至り慌てた当局が取締を開始、多数の逮捕者を出す騒動にまで発展した。

大戦後の1947年に英国の作家Compton Mackenzieが、この史実に基づいた「ウイスキー・ガロア(Whisky Galore、Galoreは「いっぱい」や「たくさん」などの意)」と題する小説を発表。
1949年には映画化もされ、ポリティシャン号の積荷が引き起こした騒動は世界中の知るところとなった。

この度「ウイスキー・ガロア」が再び映画化、邦題「ウイスキーと2人の花嫁」(原題 : Whisky Galore!) として2018年2月17日より全国で公開される。
日本語版の予告編が昨日より公開されている。

映画「ウイスキーと2人の花嫁」予告編 | YouTube.com

史実としての「ウイスキー・ガロア」については元サントリーチーフブレンダー・稲富孝一博士が「スコッチノート」で詳しく解説されている。

稲富博士のスコッチノート60エリスケイ-ウイスキー・ガロアの島 | バランタイン

マッカラン「グラン・レゼルバ 15年」を抽選販売

Gran+Reserva+15+Years+Old

マッカラン公式サイトにて「マッカラン・グラン・レゼルバ 15年 (The Macallan Gran Reserva 15 Years Old)」が抽選販売されている。抽選受付はUK時刻で11月17日23:59分まで。
発送先はヨーロッパ諸国と南アフリカのみで、日本からは参加できない
700ml、£495で限定本数1,500本だが、この内何本が今回の抽選の対象となるのかは不明。

エドリントングループの各蒸溜所は最近公式サイトからの直販を拡充しており、グレンロセスなども公式サイト限定のウイスキーを販売しているが、2017年11月現在、残念ながら全ての蒸溜所で日本から購入可能なのは、グラスやヒップフラクスなどのグッズ類のみとなってる。
これらの蒸溜所からウイスキーを直接購入できる日が来るの期待したい所だが、輸入総代理店制度の影響で「世界百数十カ国に発送可能、日本はお断り」を掲げる食品・アパレルなどの直販サイトが少なくない現状では中々難しいと思われる。
特にマッカランを日本で販売するのはあの超大手なので、絶望的だ。

The Macallan Gran Reserva 15 Years Old | The Macallan