
Source : fraziermuseum.org
かつてイエローストーン・バーボンを生産していたイエローストーン蒸溜所(Yellowstone Distillery)の45年物の残存原酒が、「ファイナル・リザーブ ジェームズ・トンプソン・アンド・ブラザーズ ケンタッキー・ストーレート・バーボン(Final Reserve James Thompson & Brother Kentucky Straight Bourbon)」として発売される。
「トンプソン・アンド・ブラザー」は、19世紀にアイルランド系移民のジェームズ・トンプソン(James Thompson)が設立したウイスキー商で、後にグレンモア・ディスティラリーズ(Glenmore Distilleries)と名を変え、”Kentucky Tavern”や”Old Thompson”などのバーボンを生産・販売していた。
Jamesの死後1944年、グレンモアはイエローストーン蒸溜所を買収。
その後1991年にUDV(現ディアジオ)によってグレンモアは買収され、イエローストーン蒸溜所は閉鎖された。
当然熟成中だった原酒は全てUDVの手に渡ったわけだが、グレンモアの売却時のオーナーで創業者の孫に当たるJames “Buddy” Thompson氏の手元には、社を売却する以前に将来のミレニアムイヤーを祝う為個人的に会社から購入したものの、結局ボトリングされずにいた数樽が残されており、この内の一つが今回「ファイナル・リザーブ」として発売される。
「ファイナル・リザーブ」は115プルーフでボトリングされ、750mlボトルの他、トライアル用の100mlボトルとグラス1脚が付属し、US$1,800ドルで2018年3月1日よりケンタッキー州ルイビルのフレイザー歴史博物館(Frazier History Museum)で販売される。
この販売はチャリティーとなり、収益の10%は同博物館に、90%は名誉勲章財団(Medal of Honor Foundation)に寄付される。
また、トンプソン氏所有の別の樽もボトリングされる予定で、43年物が2018年の夏に、41年物が同年9月のバーボンフェスティバル中に発売されるということだ。
45-Year-Old Bourbon Scheduled to be Released in March | The Bourbon Review