リンドーズ・アビー蒸留所、生産を開始

スコットランド・ローランド地方、ファイフ北西に位置するリンドーズ・アビー蒸留所(Lindores Abbey Distillery)で、今月13日に同蒸溜所初となる蒸留が行われた。
この原酒はバーボンカスクで3年熟成された後、スパイスやハーブ、蜂蜜などが加えられた「アクア・ヴィテ(aqua vitae)」として出荷されるされるそうだ。

スコッチ・ウイスキー愛好家の方であれば「リンドーズ修道院(Lindores Abbey)」の名を一度は目にされた事があるのではないだろうか。
リンドーズ修道院は、記録に残る限り最古のスコッチ・ウイスキーと考えられている”aqua vitae”を1494年に生産した修道士Frair John Corが所属していた場所で、生産そのものもここで行われたと考えられていることから”spritual home of Scotch Whisky”とも称される。
修道院は16世紀に廃墟となったが、1912年に跡地を購入したJohn Howisonの孫に当たるDrew McKenzie Smith氏の手により、2013年より同地に蒸留所の建設が進められ、昨年竣工した。
同蒸溜所の初リリースがシングル・モルト・ウイスキーでは無く、ハーブや蜂蜜が加えられた「フレーバード・ウイスキー(分類上はリキュールになると思われる)」となるのには理由があり、John Corの時代のウイスキー(aqua vitae)は、スピリッツに薬草や蜂蜜を加えた物だったと考えられていることによる。
ただしその当時にはまだ樽熟成は行われていないので、15世紀のウイスキーの再現とまでならないようだ。

Lindores Abbey Starts Whisky Production | Scotchwhisky.com

lindoresabbeydistillery.com (公式サイト)

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