日別アーカイブ: 2018年2月16日

エンジェルズ・エンヴィ、英国で商標登録出来ず

envy

2つのエンヴィ / source : angelsenvy.com & lafeeabsinthe.com

バカルディ社が傘下のバーボン、「エンジェルズ・エンヴィ(Angel’s Envy)」の商標登録を巡る法廷闘争で敗北したと報じられている。

バカルディは2015年3月にエンジェルズ・エンヴィを買収し、同月中にEU知的財産庁(日本の特許庁に相当)に商標を登録、その後2017年4月に(恐らくブレクジットへの準備として)英国知的財産庁へも同様の申請を行った。
だが英国では「NV エンヴィ(NV Envy)」というアブサンを販売するLa Fée LPP and NV Spirits Ltd.が2015年5月に”Envy”をスピリッツ及び飲料の商標として登録しており、La Féeはバカルディの動きを不服として起訴。
バカルディはLa Féeが販売するようなアブサンは販売していないとして抗告したものの認められず、最終的にエンジェルズ・エンヴィの商標登録は却下され、損害賠償金として600ポンドの支払いを命じられた。

バカルディは控訴する予定だとコメントしている。
La Féeは今のところこの件についてのコメントは発表していない。

Bacardi Denied UK Trademark for Angel’s Envy | The Spirits Business
公式サイト: Angel’s EnvyLa Fée Absinthe

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ティーリング、34年物シングル・モルト発売

Teeling-34

source : thespiritsbusiness.com

ティーリングより「世界最古のアイリッシュ・シングル・モルト」を謳う、「ティーリング・ウイスキー シングル・モルト 34年(Teeling Whiskey Single Malt 34 Year Old)」が発売される。
1984年蒸留・バーボンバレル熟成で、出荷本数はわずかに38本のみ。
RRP US$5,000で、3月1日より米国で販売される。

Teeling Launches ‘World’s Oldest Irish Sngle Malt’ | The Spirits Business
公式サイト: Teeling Whiskey

カーサミーゴス、メスカル発売へ

Casamigos-mezcal

source : thespiritsbusiness.com

ジョージ・クルーニーが設立し、昨年ディアジオが10億ドル(オプション含む)で買収したテキーラ・カーサミーゴス(Casamigos)より、初のメスカルがリリースされる。
アガベはエスパディン100%使用、40% ABV、750mlで、米国でのRRP US$59.99。

世界的なテキーラ人気による原料(ブルーアガベ)不足が問題になっている為、他のアガベを使用するメスカルをリリースするテキーラ・メーカーは今後も増えると思われる。

Casamigos Tequila Extends Line with Mezcal | The Spirits Business
公式サイト: Casamigos Tequila

メスカル(Mezcal)は竜舌蘭(アガベ / Agave)を原料にメキシコで生産される蒸溜酒。使用されるアガベは30種ほどあり、カーサミーゴスが今回使用したエスパディンは最もポピュラーな物(画像でボトルの後ろに写っているのがエスパディン)。
テキーラ(Tequila)はメスカルの一種で、ブルーアガベと呼ばれる種のみを使い、ハリスコ州テキーラ市とその周辺で生産される物をこう呼ぶ。

シングル・モルトに投資しませんか?(北欧)

昨年、香港のウイスキー・ファンド”The Whisky Investment Fund”が好成績を収めて精算されると報道されたが、今度はスウェーデンで限定品のシングル・モルト・ウイスキーに投資するファンド”The Single Malt Fund“が立ち上げられる。
このファンドは世界初の公開・上場ウイスキー・ファンドを掲げており、ストックホルムのNGM証券取引所(Nordic Growth Market Exchange)への上場が予定されている。
同ファンドは5人のファンド・マネージャーによって運営され、年利10%と6年後の精算を目指す。
またファンドが購入したウイスキーはオンラインサイトで転売販売される予定だ。

英国のRare Whisky 101が算出するレア・ウイスキーの価格指標Apex 1000は過去1年で50%超のリターンを上げており、これは主要各国の株価指標や、レア・ワインの価格指標Liv-ex Fine Wine 100を大幅に上回る。
この状況が続けば、公開・非公開問わず、ウイスキーに投資するファンドは今後も増えることが予想される。

World’s First Regulated Whisky Investment Fund Launches in Stockholm | Independent
公式サイト: The Single Malt Fund

スコッチ・ウイスキーの輸出額、過去最高を記録

スコッチ・ウイスキー協会(SWA)は今月9日、英国歳入関税局(HMRC)の統計から、2017年のスコッチ・ウイスキーの輸出額が2016年比で約9%上昇し43億6千万ポンドとなったと発表した。
これは2012年に記録した42億7千万ポンドを抜いて過去最高となる。
輸出量で見ると前年比1.6%の上昇に留まる一方、シングル・モルトの輸出額は14%増となっており、消費者の嗜好が高価格帯の商品へ推移している事が伺える。

輸出先別で見た輸出額・輸出量の順位は以下の通り

輸出額 (前年順位)
1位 アメリカ合衆国 (1位)
2位 フランス (2位)
3位 シンガポール (3位)
4位 ドイツ (6位)
5位 スペイン (5位)
6位 台湾 (3位)
7位 アラブ首長国連邦 (7位)
8位 ラトビア(17位)
9位 南アフリカ (11位)
10位 メキシコ (8位)

輸出量 (前年順位)
1位 フランス (1位)
2位 アメリカ合衆国 (2位)
3位 インド (3位)
4位 スペイン (4位)
5位 ドイツ (6位)
6位 メキシコ (5位)
7位 南アフリカ (7位)
8位 シンガポール (9位)
9位 ラトビア (15位)
10位 ブラジル (8位)

輸出額3位のシンガポールは人口を考えると(約560万人)高い順位だが、これは中国への供給の多くがシンガポールを通じて行われていることによる。
同8位のラトビア(人口約196万人)も似たような理由で、ロシアへの輸出の大半はこの国を通じて行われる。
なおラトビアは輸出額前年比105%増(同輸出量78%増)で、国別の増加率では1位となっている。

輸出額7位のアラブ首長国連邦(UAE)はイスラム教国だが、人口の87%が外国人で構成される。

インドは輸出量3位だが、輸出額では11位以下(2016年10位)となっている。
これは同国への輸出の多くがブレンド用のバルク・ウイスキーで占められている事による。

2017 Export Figures | SWA