日別アーカイブ: 2018年2月24日

「グレン」はスコッチ専用ではありません(EU)

先日スコッチ・ウイスキー協会(SWA)が、ドイツのヴァルトホルン蒸溜所(Waldhornbrennerei)が販売するシングル・モルト「グレン・ブーヘンバッハ(Glen Buchenbach)」のブランド名にある「グレン」の使用差し止めを求めてEU司法裁判所へ提訴したとこのサイトでもお伝えしたが、現地時間22日、訴えは無事?却下された。

SWA側の主張は、スコットランドの116ある蒸溜所の内31が「グレン」蒸溜所で、他国のウイスキーがこれを名乗るのはEU法で定められた地理的表示保護制度(例えばパルマハムはイタリア・パルマで、シャンパンはフランス・シャンパーニュで、そしてスコッチ・ウイスキーはスコットランドで生産された物だけが表示できる、などとした制度)に抵触し、消費者の混同を招くといった内容だった。
だが結審前に提出されたEU法務官による意見書では、「グレン」の使用はEU法に抵触するとは言えず、大体「グレン」はアイリッシュ・ウイスキーでもカナディアン・ウイスキーでも使われてるだろ、とされており、概ねこれに従った判決となったようだ。

SWAによる今回の訴えは結局のところ、大半のスコッチに比べて知名度では劣るであろうドイツ製シングル・モルトの宣伝になっただけだと思われる。

Scottish Whisky Suffers EU Court Setback in Battle over Germany’s Glen Buchenbach | The Telegraph

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イーデン・ミル、施設拡張へ

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source : edenmill.com

蒸溜所と醸造所を併設するスコットランド・ローランド地域のイーデン・ミル(Eden Mill)は、生産施設の増強の他、カフェやショップ、ビジターセンターなどの施設の新設を含む総額400万ポンドの建設計画を地元議会に提出したと発表した。

近年のウイスキーブームと共に世界各地の蒸溜所を訪れる愛好家の数は増加の一途を辿っており、ウイスキーメーカーにとって蒸溜所の見学は顧客に対する重要なチャンネルとなっている。
イーデン・ミルも既に昨年1年間だけで2万5千人の訪問客を迎え地元ファイフ(Fife)では人気の観光施設となっており、新たなビジター向け施設が完成すれば年間5万人の訪問客を見込めるとしている。
計画が承認されれば施設は今年の秋に稼働する予定だ。

またイーデン・ミルは今年初のウイスキーのリリースも予定している。

Eden Mill Submits Plans for New £4M Distillery and Brewery in Fife | Eden Mill
Eden Mill Plans £4 Million Expansion | Scotchwhisky.com