月別アーカイブ: 2018年6月

ダグラスレイン70周年記念シリーズ第2弾は「ポートダンダス 1978」

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source : scotchwhisky.com

ダグラス・レインより2010年に閉鎖されたグレーン蒸溜所、ポート・ダンダスのシングル・カスク・ウイスキー「ポート・ダンダス 1978 エスクトラ・オールド・パティキュラー・プラチナム(Port Dundas 1978 Xtra Old Particular Platinum)」がリリースされた。
ダグラス・レインの創業70周年を記念した限定シリーズの第2弾で、4月にリリースされた第1弾「アードベッグ 1992」に続くリリースとなる。

1978年1月蒸溜、2018年5月ボトリングで熟成年数は40年、カスクはリフィルホグズヘッド、度数はカスクストレングスで59.1%、限定本数は168本となっている。
英国での価格は£350で、既に販売が開始されている。

Douglas Laing Releases Port Dundas 1978 | Scotchwhisky.com
Douglas Laing Continues to Commemorate Their Platinum Anniversary by Revealing Their Latest Xop Platinum Single Cask Bottling | Douglas Laing

「ベンリアック テンポリス 21年」リリース

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source : benriachdistillery.com

ベンリアックより「ベンリアック テンポリス 21年(BenRiach Temporis Aged 21 Years)」がリリースされた。
スペイサイド産としては今日では珍しくなったピーテッドウイスキーで、19世紀創業当初のスタイルにインスパイアされてのリリースである事を受け、「時」を意味するラテン語である”Temporis”と名付けられている。
バーボンバレル、ヴァージンオーク、オロロソシェリー、PXカスクの4種の樽で構成され、度数は46%、価格は£135となっている。
英国ではすでに流通が始まっている。

With Release of Temporis Aged 21 Years Benriach Showcases Peated Speyside Heritage | BenRiach

バッファロートレース蒸溜所、設備拡大へ

米サゼラック(Sazerac Company)は逼迫するバーボンの需給を受け、今後10年間で12億ドルを投じて同社の基幹蒸溜所バッファロー・トレース(Buffalo Trace Distillery)の生産設備を増強すると発表した。

バッファロー・トレースでは2013年より需要の増加を予測して生産拡大を行っており、今年よりバッファロー・トレースやブラントン、W・L・ウェラーなどのバーボンの出荷数増に成功している。
だがサゼラックによれば需要の増加は予測を上回っており、この5年間の生産拡大は十分な物とはならなかったため、今回の設備拡大に踏み切ったとしている。

計画では既に完成している2つの新たな熟成庫に続き、今後数年の間4ヶ月に1棟のペースで58,800バレルを収容可能な熟成庫が新築される。
また既存の物を含む全ての熟成庫に、冬の間の温度低下を防ぐ為の断熱設備が追加される。
この他、老朽化した発酵槽やボイラーが新たな物と交換され、新たな冷却塔が増設される予定だ。

Thirsty Drinkers Cope with Scarcity Amidst Bourbon Shortage (PDF) | Buffalo Trace Distillery

バーボン熟成庫崩壊、数千樽とお魚800匹が犠牲に

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source : cnn.com

現地時間今月22日金曜日の朝、アメリカ・ケンタッキー州バーズタウンに位置するバートン1792蒸溜所(Barton 1792 Distillery)の29ある熟成庫の内の1つが半分に切断されるような形で崩壊、貯蔵されていたおよそ18,000バレルの半分、約9,000バレルが屋外へ投げ出される事故が発生した。
幸いにも怪我人は出なかったようだが、投げ出された9,000バレルの内損傷した物(3,000バレル程だと見られている)からはバーボンが漏れ出しており、現場にはバーボンの香りが漂っているという。
また地元の報道によれば、蒸溜所の近くを流れるウィズロー川(Withrow Creek)では約800匹の魚が死亡、漏れ出したバーボンの流入が原因だと見られている。

崩壊の原因は今のところ不明だが、崩壊した熟成庫は1940年代に建設された物で、壁の補修作業が進行中だったという。
蒸溜所のオーナーカンパニーであるサゼラック(Sazerac)は、被害の全容を把握次第声明を発表するとしている。

※バーボン1バレルは約200リットル

9,000 Barrels of Bourbon Fall in Kentucky Distillery Building Collapse | CNN
Hundreds of Fish Killed in Leak from Distillery Warehouse Collapse | Courier Journal

スコットランドの某蒸溜所には「第二次世界大戦中にドイツ軍の空爆で流れ出したウイスキーで魚が酔っ払った」という伝説がありますが。。。

グレンタレット蒸溜所とカティサーク売ります

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グレンタレット蒸溜所とフェイマスグラウス・エクスペリエンス  source : scotchwhisky.com

マッカランやハイランド・パーク、グレンロセスなどを傘下に持つエドリントン(Edrington)は、プレミアム価格帯ブランドへの資源集中戦略の一環として、所有するグレンタレット蒸溜所(Glenturrert Distillery)とブレンデッドウイスキーブランド「カティーサーク(Cutty Sark)」を売却すると発表した。
売却先は未定だが、同社によれば興味を示す買い手が既にいるという。

グレンタレットは長い歴史を持つ(一説では現存するスコットランド最古の蒸溜所)蒸溜所だが、現在の生産規模は非常に小さく、生産された原酒は大半がブレンド用に使用されている。
また同蒸溜所は現在エドリントンが所有する別のブレンデッドウイスキーブランド「フェイマスグラウス(The Famous Grouse)」のビジターセンター「フェイマスグラウス・エクスペリエンス」を併設しており、このビジターセンターは蒸溜所と共に売却される予定だが、「フェイマスグラウス」ブランド自体は引き続きエドリントンが保持するようだ。

「カティサーク」はロンドンのワイン&スピリッツ商、ベリーブラザーズ・アンド・ラッド(Berry Bros. & Rudd / BBR、グレンロセス蒸溜所の前オーナーでもある)が1923年に創設した、今では世界的人気を保持するブランドで、特にスペイン、ギリシャ、ポルトガルではブレンデッドウイスキーの売り上げ1位を誇る。
エドリントンは2010年に同ブランドをBBRより取得していた。

Glenturret and Cutty Sark Brands for Sale | Scotchwhisky.com

ローヤルサルート「キューパレスエディション」リリース

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source : scotchwhisky.com

ローヤルサルートよりロンドン・キュー宮殿への敬意を込めたウイスキー「ローヤルサルート 28年 キューパレスエディション(Royal Salute 28 Years Old Kew Palace Edition)」がリリースされる。
同宮殿の庭園へのオマージュを捧げる為、調香師のバーナベ・フィリオン(Barnabé Fillion)氏とのコラボレーションの元、ウイスキーのノートでスミレやアロマティック・リーフの香りを表現したとしている。

期間限定でのリリースで、度数は40%、価格はUS$790で世界中で販売される予定。
昨年リリースされた「ロイヤルサルート 30年 フラスクエディション」と同じく、陶器製のフラスクとファンネルが付属する。

Royal Salute Launches Kew Palace Edition | Scotchwhisky.com

サントリー 「季」、英国で販売開始

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写真はアメリカ向けの物  source : suntory.com

サントリーはアメリカ合衆国限定で販売していたブレンデッド・ウイスキー「Toki(季)」を英国でも展開する。

「Toki」は白州をキーモルトに山崎のモルト原酒と知多のヘビータイプのグレーン原酒を使用したブレンデッド・ウイスキーで、2016年にアメリカでリリースされた。
専用のハイボールマシンを用意するなど、海外でのハイボールの普及を商品の目的の一つとしている。

英国向けは容量700mlとなり、価格は£35で既に販売が開始されている。

Suntory Brings Its Blended Whisky Toki to the UK | imbibe.com
季 ブランド公式サイト: suntorytokitime.com

マッカラン「M ブラック 2017」「エディション No.4」「ジェネシス」リリース

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source : thespiritsbusiness.com

マッカランより3種の限定ウイスキーがリリースされる。

マッカラン M ブラック 2017(The Macallan M Black 2017 Release)」は2013年から年に1度リリースされている「マッカラン M」の最新作。
アートディレクター、ファビアン・バロン(Fabien Baron)氏とラリック社とのコラボレーションにより製作された黒色のクリスタルデキャンタに収められ、アルコール度数45%、容量は700mlで、限定725本が価格£5,400で販売される。

マッカラン エディション No.4(The Macallan Edition No. 4)」は、こちらも現在のところ年に1度のペースでリリースされているエディション・シリーズの第4弾。
樽がウイスキーのフレーバーに与える影響にフォーカスしたNo.1とNo.2、ウイスキーのアロマにフォーカスしたNo.3に続き、No.4は新築された蒸溜所にインスパイアされ、ウイスキーの構造に焦点を当てたものとなっている。
アルコール度数は48.4%、価格はNo.3(£80)よりも若干値上げされて£82となった。
来月より世界中で販売されるとしているが、ヨーロッパでは既に流通が始まっている。
同シリーズのNo.1及びNo.2はサントリーにより日本でも販売されたが、現在までのところNo.3は国内では販売されていない為、このNo.4も日本での販売は望み薄かもしれない。

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source : thespiritsbusiness.com

新蒸溜所の完成を記念して発売される「マッカラン ジェネシス リミテッドエディション(The Macallan Genesis Limited Edition)」は蒸溜所内ショップ、及び極東地域の空港内マッカランショップ(台湾・桃園空港とシンガポール・チャンギ空港)での限定販売となる。
度数45.5%、限定本数2,500本、価格は£495で、新蒸溜所のリトグラフが付属する。

Macallan Unveils M Black and Edition No. 4 | The Spirits Business
Macallan to Launch Limited Edition Genesis Whisky | The Spirits Business

グレンモーレンジ、175周年記念シングルカスクリリース

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source :  scotchwhisky.com

グレンモーレンジより、蒸溜所設立175周年を記念したシングル・カスク・ウイスキー「グレンモーレンジ 16年 レアシングルカスク 蒸溜所175周年(Glenmorangie 16 Years Old Rare Single Cask 175 Years of the Glenmorangie Distillery)」がリリースされた。
2001年9月に蒸留されファーストフィルバーボンカスクで熟成、2018年3月にボトリングされたもの。
度数53.1%(カスクストレングス)、容量700ml、限定191本、価格£650で蒸溜所内ショップでの限定販売となっている。

Glenmorangie Malt Marks 175th Anniversary | Scotchwhisky.com

ジョニーウォーカー、免税店向け商品「ブラックラベル トリプルカスクエディション」発売

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source : thespiritsbusiness.com

ジョニーウォーカーより免税店市場向けの新商品「ジョニーウォーカー ブラックラベル トリプルカスクエディション(Johnnie Walker Black Label Triple Cask Edition)」がリリースされた。
ブレア・アソール、カーデュ、ストラスミルの3つスペイサイドモルトをキーモルトとし、カリビアンラムカスク、バーボンカスク、スコッチウイスキーバレル(詳細不明)の3種のカスクを使って熟成、ブレンドしたもの。
度数40%、容量1リットル、価格£28で、旅行小売最大手デュフリー(Dufry/スイス)が運営する免税店での独占販売となる。

Johnnie Walker Triple Cask Launches in Travel Retail | The Spirits Business

2018年 免税店向けリリース一覧

ポートエレンカスクフィニッシュ「江井ヶ嶋 2011 気候」リリース

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source : thespiritsbusiness.com

主に海外へ向けてジャパニーズ・ウイスキーの販売を行なっているオンラインショップdekantā(デカンター)が、同ショップの創業3周年を記念したプライベートボトリング「Ki(気)」シリーズのリリースを開始する。

シリーズ第1弾「江井ヶ嶋 2011 Kikou(気候)」はポート・エレン・カスクでフィニッシュした江井ヶ嶋酒造(ホワイトオーク蒸溜所)蒸溜のシングル・カスク・ウイスキーで、ラベルには江井ヶ嶋酒造の所在地である明石市の市花、菊がデザインされている。
現在のところポート・エレン・カスクの素性や元々の熟成に使われていた樽の詳細は不明で、ボトルには「気候」と名付けられているのにも関わらずラベルには片仮名で「フローラ」と記載されているなど、謎の多いウイスキーとなっている。

カスクストレングスとなる58.4%でボトリングされ、容量は700ml、限定300本が本日より公式サイトで発売される。
現時点で公式サイトには価格の記載が無いが、The Spirits Businessによれば$650(約71,500円)となるようだ。

The Kikou | dekantā
Dekantā Bottles Port Ellen-Finished Japanese Whisky | The Spirits Business

2018年上半期 国内リリース一覧

ゴードン・アンド・マクファイル、「ディスカバリー」ラインのリリース開始

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source : gordonandmacphail.com

英独立系ボトラー、ゴードン・アンド・マクファイルより、今年の4月にアナウンスされていたエントリーレベルの新シリーズ「ディスカバリー(Discovery)」ラインのリリースが開始されている。
第1弾としてリリースされたのは以下の4点。

バルブレア 12年
バーボンカスク / ヨーロッパ限定 / £50
トーモア 13年
バーボンカスク / アジア・オセアニア限定
カリラ 13年
ピーテッド / バーボンカスク / £50
ミルトンダフ 10年
シェリーカスク / £50

全て度数43%、価格は英国での希望小売価格。
「ディスカバリー」レンジではバーボンカスクタイプは緑、シェリーカスクタイプは青、スモーキータイプ(ピーテッド)はシルバーとラベルの色分けがされている。

Discovery | Gordon & Macphail

ベンリアック、シングルカスクバッチ15リリース

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source : benriachdistillery.com

ベンリアックよりシングル・カスク・シリーズ、「カスク・ボトリング・リリース(Cask Bottling Release)バッチ15がリリースされる。
ラインナップは計17種で、内9種がヨーロッパ向け、8種がアジア・オセアニア・カナダ向けとなっている。

ヨーロッパ向け
1991 Aged 26 Years Cask #6898
バーガンディバリック / 49.4% ABV
1997 Cask Aged 20 Years #7859
ヴァージンオークホグズヘッド / 53.1% ABV
2007 Aged 10 Years Cask #3071
ピーテッド / オロロソシェリーバット / 58.3% ABV
2007 Aged 10 Years Cask #3236
オロロソシェリーバット / 58.5% ABV
2007 Aged 11 Years Cask #7610
ピーテッド / ラムバレル / 59.5% ABV
2007 Aged 10 Years Cask #7722
ピーテッド / ヴァージンオークホグズヘッド / 57.1% ABV
2007 Aged 10 Years Cask #8731
モスカテルホグズヘッド / 59.2% ABV
2008 Aged 9 Years Cask #2048
ピーテッド / ポートパイプ / 61.7% ABV
2008 Aged 10 Years Cask #5807
ソーテルヌバリック / 59.7% ABV

アジア・オセアニア・カナダ向け
1992 Aged 25 Years Cask #979
ポートホグズヘッド / 53.9% ABV
1995 Aged 22 Years Cask #7383
ピーテッド / オロロソシェリーバット / 51.1% ABV
1997 Aged 20 Years Cask #4437
マルサラホグズヘッド / 54.8% ABV
2005 Aged 12 Years Cask #2682
ピーテッド / ポートパイプ / 53.9% ABV
2005 Aged 12 Years Cask #5014
オロロソシェリーバット / 58.1% ABV
2006 Aged 12 Years Cask #1855
ソーテルヌバリック / 56.5% ABV
2006 Aged 11 Years Cask #2406
ポートパイプ / 58.7% ABV
2007 Aged 10 Years Cask #8737
モスカテルホグズヘッド / 58.9% ABV

Introducing BenRiach Cask Bottling Batch 15 | BenRiach

ブラウン・フォーマン、バーボン「キング・オブ・ケンタッキー」をリバイバル

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source : thespititsbusiness.com

ジャック・ダニエルやウッドフォード・リザーブなどのバーボンを有する米ブラウン・フォーマン(Brown-Forman)はバーボン「キング・オブ・ケンタッキー(King of Kentucky)」の復活を発表した。
「キング・オブ・ケンタッキー」は元は1881年に誕生したバーボンで、ブラウン・フォーマンは1936年にブランドを買収、1940年からは中身をブレンデッド・ウイスキーとしたが、1968年を最後に販売されておらず、ブランド名は半世紀もの間使用されていなかった。

新生「キング・オブ・ケンタッキー」第1弾は熟成年数14年のシングル・バレル・ウイスキーとなり、限定1,000本、価格$199で6月29日よりケンタッキー州限定でリリースされる。

King of Kentucky Bourbon to Hit Shelves This Month | The Bourbon Review
Brown-Forman Revives King of Kentucky Bourbon Brand | The Spirits Business

メソッド・アンド・マッドネスより2点ニューリリース

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source : thespiritsbusiness.com

ミドルトン蒸溜所による実験的ライン、メソッド・アンド・マッドネス(Method and Madness)より新たに2種のシングル・ポット・スチル・ウイスキーが発売される。

バージン・ハンガリアン・オーク・フィニッシュ(Single Pot Still Irish Whiskey Finished in Virgin Hungarian Oak)」はファーストフィルとリフィルバーボンカスクで熟成させた原酒を、ハンガリー・カルパティア山脈で伐採し2年間自然乾燥させたフユナラ(Quercus Petraea)で作られた樽で11ヶ月間追加熟成させたもの。
フユナラの細かい木目はウイスキーに複雑で繊細なフレーバー与えるとしている。
アルコール度数46%、容量700ml、価格€89(約11,500円)。

もう1つの「28年 ルビー・ポート・パイプ シングル・カスク(Single Pot Still Irish Whiskey 28 Year Old Ruby Port Pipe Single Cask)」はバーボンバレルで6年間熟成させた原酒を、ルビー・ポート・パイプで22年間追加熟成させたシングル・カスク・ウイスキー。
アルコール度数はカスクストレングスとなる56.1%、容量700ml、価格は€1,900(約247,000円)となっている。

いずれも免税店市場を含むアイルランド、及びイギリスとフランスで販売される。

Two World First ‘Method and Madness’ Expressions Added to the Experimental Irish Spirits Range | Irish Distillers
Irish Distillers Expands Method and Madness Range | The Spirits Business

「響 ブレンダーズ・チョイス」9月リリース

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source : thespiritsbusiness.com

サントリー「響」シリーズの新商品、「響 Blender’s Choice」が9月4日より発売される。
ワインカスク熟成原酒の使用を特徴とし、NA(熟成年数表記無し)ながら使用原酒の酒齢は平均15年だとしている。
度数は43%、価格は1万円で国内業務市場向け商品となり、残念ながら国内一般や国外での販売は今のところ計画されていないようだ。

サントリーは同じく9月に「響 17年」の休売を予定しており、この「ブレンダーズ・チョイス」が当面「17年」の代役を務めることになると思われる。

New Hibiki Whisky To Launch, Following Suntory Discontinuations | Forbes
Suntory to Debut Hibiki Blender’s Choice | The Spirits Business

2018年下半期 国内リリース一覧

スペイサイドに新蒸溜所設立へ

大手独立系ボトラー、ゴードン&マクファイルとベンロマック蒸溜所を有するスペイモルト・ウイスキー・ディストリビューターズ(Speymalt Whisky Distributors Ltd.)は、スコットランドのスペイサイド地域に位置するケアンゴームズ国立公園(Cairngorns National Park)内に新たな蒸溜所を設立する構想を明らかにした。

建設予定地はグランタウン・オン・スペイ近くのクラガン(Craggan)と呼ばれる場所で、スペイサイド地域の蒸溜所としてはスペイサイド蒸溜所に次いで内陸に位置する蒸溜所になる。
スペイモルトはすでに建設地周辺住民への説明を始めており、今秋には建設計画を地元当局へ提出、これが無事承認されれば来年中に着工、完成は2020年になる見通しだ。

昨今のウイスキーブームの影響を受け各国の蒸溜所を訪れる観光客は増え続けており、近年誕生した蒸溜所の中にはその設立当初から大規模なビジター施設を併設する所も多い。
スペイモルトの新たな蒸溜所も最初からビジター施設を備える予定で、スペイモルトはこの蒸溜所が地元にとって重要な観光資源となり、また大きな雇用を生み出すだろうとしている。

Gordon & Macphail Plans Speyside Distillery | Scotchwhisky.com

「マッカラン 72年」リリースへ

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マッカランよりオフィシャルボトルとしては過去最長の熟成年数となる「マッカラン 72年 ラリック(The Macallan 72 Years Old in Lalique)」がリリースされる。

“The Genesis Decanter”と名付けられたラリック社製デキャンタ入りで、王室御用達の家具メーカー・N.E.J.スティーヴンソン社製の木製ケースに収められる。
これらは明日6月2日正式オープン予定の新蒸溜所をイメージしたデザインとなっている。
中身のウイスキーの詳しい情報は現在の所不明だが、公式サイトに掲載されているテイスティングノートからピーテッドウイスキーだと思われる。

アルコール度数は42%、価格6万ドルで蒸溜所内のショップや空港免税店を含む世界各地の販売店で8月より600本限定で販売される予定。

The Macallan 72 Years Old in Lalique | The Macallan

本坊酒造「マルスモルト ル・パピヨン ツマベニチョウ」リリース

本坊酒造よりウイスキー熟成に関わる環境を日本の蝶で表現するシングル・カスク・シリーズ「マルスモルト ル・パピヨン」の第4弾「マルスモルト ル・パピヨン ツマベニチョウ」がリリースされる。
今回はマルス信州蒸溜所で2014年に蒸溜されたスーパーヘビリーピーテッド原酒を、同社のマルス屋久島エイジングセラーでバーボンバレルを使って熟成された物となっている。
アルコール度数60%、容量700ml、限定本数182本、価格は税込11,880円。

6月1日〜3日の間本坊酒造の公式通販でも販売される。販売本数は不明。

マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク ツマベニチョウ | 本坊酒造

2018年上半期 国内リリース一覧