月別アーカイブ: 2018年7月

ハイランド・パーク ヴァイキング・レジェンド・シリーズ第2弾「ヴァルクヌート」リリース

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source : scotchwhisky.com

ハイランド・パークより、昨年リリースされた「ヴァルキリー」に続くヴァイキング・レジェンド・シリーズ第2弾となる「ハイランド・パーク ヴァルクヌート(Highland Park Valknut)」がリリースされた。
原料にオークニー諸島で実験的に栽培されている「タータン」と呼ばれる種の大麦を少量使用し、アメリカンオークシェリーカスクで熟成させたシングル・モルト。
NAS、アルコール度数46.8%、価格は£58(約8,500円)で、公式のアナウンスは無いものの既に英国では流通が始まっている。

「ヴァルクヌート」は商品のパッケージにもデザインされる、3つの三角形を組み合わせた古代北欧のシンボルの名称で、戦場で命を落とした戦士を意味するとされる。

ヴァイキング・レジェンドは全3本になると予告されており、最後の1本となる「ヴァルファーザー(Valfather / 北欧神話の主神オーディンの別名)」は来年リリースされる予定。

Highland Park Valknut Joins Legends Series | Scotchwhisky.com

「ラフロイグ ロア」国内再発売

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source : suntory.co.jp

2016年にリリースされ、日本では数量限定として2016年、2017年にそれぞれ販売された「ラフロイグ ロア」が国内で再度販売される。
今回も数量限定となっており、価格税別10,000円、9月4日より販売開始。
容量700ml、アルコール度数は48%。

「ラフロイグ ロア」はファーストフィルシェリーバット、クォーターカスクを含む5種の樽で熟成させた原酒をヴァッティング、バーボンカスクで後熟させた物。
熟成年数は公式サイト等には記載されていないが、2016年のリリース時にラフロイグのマスター・ディスティラー、ジョン・キャンベル氏が7〜21年熟成の原酒を使用し、後熟させているとツイートしたことがある。

「ラフロイグ ロア」数量限定新発売 | サントリー

2018年下半期 国内リリース一覧

ペルノ・リカール、韓国市場から強制退場の危機を回避する

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source : pernod-richad-korea.com

酒類最大手、仏ペルノ・リカール(Pernod Ricard)は、韓国市場からの強制退場の危機に直面したものの、これを回避したと報じられている。

今年3月、ペルノ・リカールの韓国法人ペルノ・リカール・コリア・インペリアル(PRKI)は、現地で販売するブレンデッド・スコッチ・ウイスキー「インペリアル(Imperial)」の1つにガラス片の混入が見つかったことで、韓国食品医薬品安全処から3日間の営業停止(認可の一時停止)を言い渡された。
ところがこの営業停止命令が関係各所に周知されていなかったようで、現地の下請け業者の1つが停止期間中に食品検査の申請を行ってしまった。
結果、PRKIは当局からの恒久的な認可取消の危機に直面。
ペルノ・リカールは韓国市場からの撤退を余儀なくされるところであったものの、幸いにも(恐らくは当局への陳情によって)認可取消は実行されなかったようだ。

世界的なウイスキーブームは韓国には波及しておらず、この10年で韓国におけるウイスキーの市場規模は半分にまで縮小している。
「インペリアル」はその韓国市場で現在第3位につけるブランドで、昨年の販売額は前年比で14%減となったものの、ペルノ・リカールによれば今年は改善される見込みだという。

Pernod Ricard Defends Korea License Amid Controversy | The Spirits Business

ジョニーウォーカー「ゴースト・アンド・レア」シリーズ、第2弾はポートエレン

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source : diageo.com

ディアジオ傘下の閉鎖蒸溜所の残存原酒を使用したジョニーウォーカー・ブルーラベルの限定シリーズ「ゴースト・アンド・レア」。
昨年末にリリースされたシリーズ第1弾「ブローラ」に続く第2弾「ジョニーウォーカー ブルーラベル ゴースト・アンド・レア ポートエレン(Johnnie Walker Blue Label Ghost and Rare Port Ellen)」の発売がアナウンスされた。

1983年に閉鎖後、2020年の再開を目指して目下再建中のポート・エレン蒸溜所のモルト原酒をキーモルトに、同じく1983年に閉鎖されたカースブリッジ蒸溜所と1988年に閉鎖されたカレドニアン蒸溜所のグレーン原酒を使用。
これら3つの閉鎖蒸溜所の残存原酒に加え、モートラック、ダルユーインクラガンモア、ブレア・アソール、オーバン各蒸溜所のモルト原酒をブレンドした物となっている。

アルコール度数は43.8%、価格£275(約4万円)で10月発売予定。

Johnnie Walker Blue Celebrates Port Ellen | Scotchwhisky.com
Johnnie Walker announces the arrival of Blue Label Ghost and Rare Port Ellen | Diageo

ハイランド・パーク、免税店市場に新商品4種投入

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source : highlandparkwhisky.com

ハイランド・パークより新たに免税店向け新商品4種が発売される。

ハイランド・パーク スピリット・オブ・ザ・ベアー(Highland Park Sprit of the Bear)」はアメリカンオークシェリーカスクで熟成された原酒を主に使用した物。
NAS、アルコール度数40%、容量は1リットル、価格£44(約6,400円)。
これまでハイランド・パークが免税店市場に投入してきた、1リットルサイズのシングルビンテージ・シングルモルトの後継になる商品だと思われる。

ハイランド・パーク 14年 ロイヤリティ・オブ・ザ・ウルフ(Highland Park 14 Year Old Loyalty of the Wolf)」はアメリカンオークシェリーカスクとバーボンバレルで熟成した原酒による物。
度数42.3%、容量1リットル、価格£65(約8,300円)。

ハイランド・パーク 16年 ウィング・オブ・ザ・イーグル(Highland Park Wing of the Eagle)」はアメリカンオークとヨーロピアンオークのシェリーカスク熟成原酒のみを使用した物。
度数44.5%、容量700ml、価格£79(約11,500円)。

上記3種の免税店オリジナル商品に加え、「ハイランド・パーク 18年 バイキング・プライド トラベル・エディション(Highland Park 18 Year Old Viking Pride Travel Edition)」も発売される。
これは各国国内市場で販売されている「18年」を度数46%でボトリングした物(通常は43%)。
容量は700ml、価格£100(約14,500円)となっている。

オリジナル商品3点は既にヨーロッパ市場へ投入されており、「18年」も今夏中に流通するようだ。
アジア・中東市場では9月、北南米では12月からの販売が予定されている。

Highland Park Range Invokes Spirit Animals | Scotchwhisky.com
The Beasts are Here! | Highland Park

2018年 免税店向けリリース一覧

「ハイランド・パーク ザ・ライト 17年」国内リリース

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source : scotchwhisky.com

今年5月に英国でリリースされた「ハイランド・パーク ザ・ライト 17年」が、来月8月20日より国内でも販売される。
蒸溜所が所在するオークニー諸島の春夏をイメージしたシングル・モルトで、バーボンカスクのみによる構成。
昨年リリースされた(日本では今年3月)「ザ・ダーク 17年」と対になるもの。
アルコール度数52.9%、容量700ml、希望小売価格税別29,000円で、限定本数は世界全体で28,000本となっている。

シングルモルト・スコッチウイスキー ハイランドパーク 「ザ・ライト 17年」数量限定商品新発売のご案内 | PR TIMES
The Light 17 Year Old | Highland Park

2018年下半期 国内リリース一覧

ブルックラディ「ベア・バーレイ 2008」「オーガニック 2009」国内リリース

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source : bruichladdich.com

昨年末に英国で発売されたブルックラディの限定シングル・モルト「ブルックラディ ベア・バーレイ 2008」と「ブルックラディ ジ・オーガニック 2009」が国内でも8月1日より販売される。

「ベア・バーレイ」はアイラ産の六条大麦の古代種「ベア・バーレイ(Bere Barley)」のみを原料に使用し、バーボンカスクとテネシーウイスキーカスクで9年間熟成させた物。
「オーガニック」はスコットランド・インヴァネスの農場で有機栽培されたスコティッシュ・バーレイを原料に、バーボンカスクとテネシーイスキーカスクで8年間熟成させた物となっている。

どちらもアルコール度数50%、容量700ml、希望小売価格税別9,500円。
限定本数は世界全体で18,000本ずつだが、日本での販売数は不明。

シングルモルト・スコッチウイスキー「ブルックラディ ベア・バーレイ2008」「ブルックラディ ジ・オーガニック 2009」数量限定発売のご案内 | PR TIMES
New Releases Illustrate the “What, Where and How” Barley Provenance | Bruichiladdich

2018年下半期 国内リリース一覧

グレンフィディック エクペリメンタルシリーズ第4弾「ファイア・アンド・ケーン」発表

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source : glenfiddich.com

先日リーク情報をお伝えしたグレンフィディックのエクスペリメンタル・シリーズ第4弾となる「グレンフィディック ファイア・アンド・ケーン(Glenfiddich Fire & Cane)」のリリースが公式にアナウンスされた。

グレンフィディックには珍しいライトリーピーテッドのシングル・モルトで、バーボンカスクで熟成後、複数種のカリビアンと南米産のラムカスクで数ヶ月間掛けてフィニッシュしたもの。
ラムカスクには同蒸溜所が「グレンフィディック 21年 グラン・レゼルバ」に使用している物とは違い、ピーテッドモルトに合わせる為、より「リッチでアーシー」な物が選ばれたという。
これによりグレンフィディックはこの「ファイア・アンド・ケーン」には「トフィーの甘さとキャンプ・ファイアのスモーキーさ」が備わっているとしている。

アルコール度数は43%で、今月よりアメリカで先行発売、次いで10月より英国でも販売される。
価格はUS$50、£43。

なおグレンフィディックがライトリーピーテッドのシングル・モルトを発売するのはこれが初めてではなく、いずれもピーテッド・モルトの「グレンフィディック 12年 カオラン・リザーブ」を2003年に英国限定で、「グレンフィディック ヴィンテージ・カスク」を2012年に免税店市場限定でリリースしている。

Glenfiddich Fire & Cane Unites Peat and Rum | Scotchwhisky.com
Glenfiddich Fire & Cane | Glenfiddich

ゲーム・オブ・スローンズとのコラボシングルモルト来たる

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source : scotchwhisky.com

先日、米HBOの大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」とジョニーウォーカーのコラボレーションボトル「ホワイトウォーカー」の発売が予告されたが、ジョニーウォーカーを所有する酒類大手ディアジオは更に、同ドラマとのコラボレーションの元、「ゲーム・オブ・スローンズ シングル・モルト・スコッチ・ウイスキー・コレクション(Game of Thrones Single Malt Scotch Whisky Collection)」を発売すると発表した。
これはディアジオ傘下の蒸溜所から選ばれた8つのシングル・モルトそれぞれに、ゲーム・オブ・スローンズの劇中に登場する七王国の名家とナイツ・ウォッチをイメージして割り当てた物。
中身の詳細についてはまだ公式にはアナウンスされていないものの、TTB(米国アルコール・タバコ税貿易管理局)に登録されたラベル情報から、割り当ては以下のようになると明らかになっている。

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スターク家とラニスター家  source : ttbonline.gov

“スターク家” ダルウィニー ウィンターズ・フロスト(“House Stark” Dalwhinnie Winter’s Frost)
43%
“ラニスター家” ラガヴーリン 9年(“House Lannister” Lagavulin Aged 9 Years)
46%
“ターガリエン家” カーデュ ゴールド・リザーブ(“House Targaryen” Cardhu Gold Reserve)
40%
“バラシオン家” ロイヤル・ロッホナガー 12年(“House Baratheon” Royal Lochnagar Aged 12 Years)
40%
“タリー家” シングルトン・オブ・グレンデュラン セレクト(“House Tully” The Singleton of Glendullan Select)
40%
“グレイジョイ家” タリスカー セレクト・リザーブ(“House Grayjoy” Talisker Select Reserve)
45.8%
“タイレル家” クライヌリッシュ リザーブ(“House Tyrell” Clynelish Reserve)
51.2%
“ナイツ・ウォッチ” オーバン ベイ・リザーブ(“The Night’s Watch” Oban Bay Reserve)
43%

容量は全て750ml。
上記の内、ラガヴーリン(ラニスター家)とクライヌリッシュ(タイレル家)については通常のラインナップには無いオリジナルの構成だが、他の6つについては既存のボトルのリネームではないかと思われる(カーデュに至っては同名のウイスキーがラインナップに存在する)。

「ホワイトウォーカー」に続き今秋後半に米国で発売される予定。
米国外での販売は現時点では不明。

ディアジオは話題となったジョニーウォーカーの女性版「ジェーンウォーカー」を今年3月に米国限定で発売するなど、米国市場へ注力しているようだ。
これは米国でバーボンやアイリッシュ・ウイスキーが大きくシェアを伸ばし、スコッチ・ウイスキーはそれらの後塵を拝していることが原因だと思われる。

Game of Thrones Single Malts are Coming | Scotchwhisky.com
ラガヴーリン公式ツイッター @LagavulinWhisky

TTBからの情報により、元記事を加筆・修正しました。

ボウモア「ヴィントナーズ・トリロジー」完結

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source : scotchwhisky.com

昨年9月に発表されたボウモアの限定シリーズ「ヴィントナーズ・トリロジー」の最後ボトルとなる「ボウモア 27年 ポート・カスク」がリリースされた。
バーボンカスクで13年間熟成させた後、ポートパイプでさらに14年間追加熟成させたもので、熟成はいずれも第一熟成庫(No.1 Valuts)で行われた物だという。
アルコール度数は48.3%、英国での価格は£410となっている。

「ヴィントナー(Vintner)」はワイン商の意で、このシリーズ3種は全てワイン樽によるフィニッシュが行われた物となっている。
昨年11月にリリースされた「18年」はマンサニージャシェリーカスクフィニッシュ、「26年」はフレンチワインバリックフィニッシュだった。
今回の「27年」は今秋のリリースが予告されていたが早まったようで、既にヨーロッパでは流通が始まっている。

Bowmore 27YO Port Cask Completes Trilogy | Scotchwhisky.com

モートラック、ラインナップ刷新

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source : scotchwhisky.com

モートラックは2014年より販売している現在のラインナップを刷新する。
新たなラインナップとなるのは以下の4種。

モートラック 12年 “ウィー・ウィッチー”(Mortlach Aged 12 Years “The Wee Witchie”)
バーボンカスクとシェリーカスクによる熟成、価格£50。
“ウィー・ウィッチー”はモートラック蒸溜所で最小のスチル一号機に付けられた名前で、「小さな魔女」の意。

モートラック 16年 “ディスティラーズ・ドラム”(Mortlach Aged 16 Years “Distiller’s Dram”)
ファーストフィルおよびリフィルシェリーカスクによる熟成、価格£90前後。
かつて花と動物(Flora and Fauna)シリーズの1本として販売されていた「モートラック 16年」と比べ、よりバランスの取れたものになっているとのこと。

モートラック 20年 “コーウィーズ・ブルーシール”(Mortlach Aged 20 Years “Cowie’s Blue Seal”)
シェリーカスクによる熟成で、”ディスティラーズ・ドラム”よりもリフィルカスクの使用比率が高い。価格は£200。
“コーウィーズ・ブルーシール”は1909年に発売された恐らくモートラック初のオフィシャルボトルからの命名で、新たなラインナップで採用されたボトルも当時の物からインスパイアされたデザインとなっている。

モートラック 14年 “アレクサンダーズ・ウェイ”(Mortlach Aged 14 Years “Alexander’s Way”)
こちらは免税店向け商品で、現在のところ詳細不明。
“アレクサンダー”は19世紀に同蒸溜所の特殊な「2.81回蒸溜」を編み出したアレクサンダー・コーウィーのこと。

度数は全て43.4%で、これも新たなボトルデザインと同じく20世紀初頭のオールドボトルの度数を踏襲したものとなっている。
容量は全て700ml(アメリカ向けは750ml)、今秋よりヨーロッパ、アメリカ、東南アジア、台湾で販売開始される。
日本での販売開始時期は不明。

このリリースに伴い、現行の「モートラック レア・オールド」「18年」「25年」及び免税店向けの「スペシャル・ストレングス」は終売となる。
2014年のリリースから(日本は2015年リリース)わずか4年でのラインナップ交代となるわけだが、蒸溜所オーナーのディアジオによれば、これは現行ラインナップのボトルが500mlサイズであることと、価格帯が高く設定されていること(18年が£180、25年が£600)が不評であった為だという。

Mortlach Relaunches Malts After Backlash | Scotchwhisky.com

ベイゼルヘイデン、ライとバーボンのブレンデッドウイスキーを発売

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source : beamsuntory.com

ベイゼル・ヘイデンより、2種のライ・ウイスキーと2種のバーボンをブレンドした「ベイゼル・ヘイデン トゥー・バイ・トゥー・ライ(Basil Hayden’s Two by Two Rye)」が限定発売される。
5年物のライ・ウイスキーと7年物のハイ・ライ・タイプ(ライ麦の使用比率の高い)のライ・ウイスキーに、6年物と13年物のバーボンを合わせたもので、ライ・ウイスキーのスパイシーさとバーボンの甘さを兼ね備えるとしている。
アルコール度数は80プルーフ(40%)、容量750ml、希望小売価格US$44.99で、今月より世界中へ出荷される。

Basil Hayden’s® Bourbon Releases Newest Limited-Edition Expression, Basil Hayden’s® Two by Two Rye | Beam Suntory

ISC 2018 トロフィー受賞ウイスキー一覧

国際的なスピリッツ類の品評会、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2018の最高賞である「トロフィー」受賞スピリッツが発表された。
以下は受賞ウイスキー一覧。

スコッチ・ウイスキー部門
シングル・モルト NAS
グレンモーレンジ スピオス(Glenmorangie Spìos)

シングル・モルト 20年以下
アベラワー 12年 ダブル・カスク・マチュアード(Abelour 12 Years Old Double Cask Matured)

シングル・モルト 21年以上
グレンフィディック 40年(Glenfiddich 40 Years Old)
グレンモーレンジ グランド・ビンテージ・モルト 1989(Glenmorangie Grand Vintage Malt 1989)

ブレンデッド・モルト
コンパスボックス スパイス・ツリー(Compass Box The Spice Tree)

ブレンデッド NAS
シーバスリーガル アルティス(Chivas Regal Ultis)

ブレンデッド 20年以下
グランツ 12年(Grant’s 12 Years Old)
「インペリアル 19年 クアンタム(Imperial 19 Quantum)」

ブレンデッド 21年以上
バランタイン 30年(Ballantine’s Aged 30 Years)
ハーフ・センチュリー・ブレンド バッチ2(The Half Century Blend Batch 2)

インターナショナル部門
シングル・モルト
白州 25年

ブレンデッド
響 21年

バーボン
コロネル E. H. テイラー・ジュニア シングル・バレル(Colonel E. H. Tayler Jr. Single Barrel Kentucky Straight Bourbon Whiskey)

「グランツ 12年」は現在公式サイトには掲載されておらず、終売、もしくはポーランドなどの一部の国でのみ販売されている可能性有り(グランツはポーランドで非常に人気がある)。
「インペルアル」はペルノ・リカールが韓国で展開しているブレンデッド・スコッチのブランド名。

「シーバスリーガル アルティス」「響 21年」「 E. H. テイラー・ジュニア シングル・バレル」は2017年に次ぐ受賞。
なお「響 21年」は昨年、全エントリーの頂点である「シュプリーム・チャンピオン」に輝いたが、今年は「フォースクエア 2005(Foursquare 2005)」(ラム)が選出された。

この他ウォッカ・複数原料スーパープレミアム部門には昨年発売された「ニッカ カフェウォッカ」が選ばれている。

ISC 2018 Winners Trophy Winners | International Sprits Challenge

大人の逸品より北斎「諸国瀧廻り」ラベルウイスキー第2弾発売

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小学館が運営する通販サイト「大人の逸品」より、葛飾北斎の連作「諸国瀧廻り」をラベルにデザインしたウイスキー 4種、限定数計400本がリリースされる。
詳細は以下の通り、容量は全て700ml。

スペイサイド・リージョン・モルト 1973 43年 和州吉野義経馬洗滝ラベル
今年1月に発売された「スペイサイド・リージョン・モルト 1973 43年 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ滝ラベル」と樽違いのシングル・カスク、シングル・モルト・ウイスキー。
アルコール度数47.1%、価格税込59,400円で限定本数36本。
このウイスキーのみ会員限定の抽選販売で、抽選締切は今月27日17時。

バーンサイド 1991 26年 美濃ノ国養老の滝ラベル
バーンサイド 1989 28年 下野黒髪山きりふりの滝ラベル
「バーンサイド」はバルヴェニーのシングル・モルトにごく僅かのグレンフィディックを加えた所謂「ティースプーンモルト」に用いられる名前。
1991はアルコール度数50.2%、価格税込25,920円、限定125本。
1989はアルコール度数47.6%、価格税込28,080円、限定120本。
共に本日7月18日9時30分より販売開始。

ブレンデッドモルト XO 相州大山ろうべんの滝ラベル
60〜70年代に蒸溜されたスペイサイドの2蒸溜所(名称非公開)と「北の巨人」の原酒に、家族経営で有名な蒸溜所(恐らくここ)の若いシェリー樽原酒加えて、15年ほど熟成させたもの。
アルコール度数44.2%、価格税込19,940円、限定本数119本。
こちらも本日9時30分より販売開始される。

これまで同サイトで販売されたウイスキーと同じく、上記のいずれもウイスキー評論家の山岡秀雄氏のプロデュースによる。

奇跡のコラボ!葛飾北斎の名画『諸国瀧廻り』がスコッチのラベルで甦る | DIME

ちなみに「諸国瀧廻り」は全8作品。
残り3作品のラベルもいずれ発売されるのだろうか。

2018年下半期 国内リリース一覧

MHD、9月より輸入ウイスキー値上げへ

MHD(モエ・ヘネシー・ディアジオ)は日本で輸入販売するウイスキーの内、以下の11ブランドの21品目について平均5%程度の値上げを行うと発表した。
この値上げは原料価格の高騰に伴う措置だとしており、9月1日より実施される。

ジョニーウォーカー ブルーラベル
ロイヤルハウスホールド
タリスカー
モートラック
カリラ
グレンキンチー
クラガンモア
グレン・エルギン
ダルウィニー
オーバン
クライヌリッシュ

今回の値上げに含まれないのは、オールド・パー、ラガヴーリン、LVMH傘下のグレンモーレンジとアードベッグ、そしてブレット・バーボンの5つとなっている。
なおブルーラベル以外のジョニーウォーカーの輸入販売はキリンが行なっているため、今回のMHDによる値上げとは関係が無い。

MHDモエヘネシーディアジオ、ウイスキー値上げ 9月から | 日本食料新聞

「バルヴェニー 50年」リリース お値段405万円

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バルヴェニーにより「バルヴェニー 50 マリアージュ 0962(The Balvenie Fifty Marriage 0962)」がリリースされる。
アメリカンオークカスク4樽をヴァッティングさせた熟成年数50年のシングル・モルトで、ウォールナットと真鍮製のケースが付属する。
アルコール度数は42.8%、限定本数は僅か110本、価格£27,500(現在のレートで約405万円)で、来月8月のリリースが予定されている。

なお、ボトル名の「0962」はバルヴェニーのマスター・ディスティラー、ブライアン・キンスマン氏が1962年9月に蒸溜所へ入所したことにちなむもの。
またバルヴェニーから「50年」表記のシングル・モルトがリリースされるのは今回が6度目となる。

New Balvenie 50 Released for £27,500 | Scotchwhisky.com

「ブラドノック 10年」限定リリース

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source : bladnoch.com

新オーナーの元、昨年より生産を再開したブラドノックより「ブラドノック 10年(Bladnoch 10 Year Old Limited Release)」が限定リリースされた。
カスクタイプはバーボンカスク、アルコール度数は46.7%、価格は£59.99で限定本数は不明。
現在のブラドノックのラインナップ中ではこれが最も低価格な物となる。

Bladnoch 10 Year Old Joins Distillery Range | Scothcwhisky.com
Bladnoch 10 Year Old | Bladnoch

グランツ、ラインナップ刷新

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source : scotchwhisky.com

ウィリアム・グラント&サンズはブレンデッド・ウイスキー「グランツ(Grant’s)」のラインナップの内、普及価格帯の商品の刷新を行う。

同ブランドを代表するウイスキーで日本でも販売されている「グランツ ファミリー・リザーブ」は同じ内容のまま「グランツ トリプル・ウッド」と名前変え販売される。
「エール・カスク・フィニッシュ」「シェリー・カスク・フィニッシュ」「シグネチャー」の3商品(いずれも日本未入荷)は廃番となり、代わって「トリプル・ウッド スモーキー」「ラム・カスク・フィニッシュ」「8年 シェリー・カスク・フィニッシュ」の3つが新たにラインナップに加わる。
新ラインナップの詳細は以下の通り。

グランツ トリプル・ウッド(Grant’s Triple Wood)
旧ファミリー・リザーブ。リフィルアメリカンオーク、ファーストフィルバーボンバレル、ヴァージンアメリカンオークの3種の樽で熟成された原酒を使用。アルコール度数40%、英国での希望小売価格£15。
グランツ トリプル・ウッド スモーキー(Grant’s Triple Wood Smoky)
「トリプル・ウッド」と同じ樽構成で、ピーテッド原酒の使用比率を高めた物。度数40%、希望小売価格£19。
グランツ ラム・カスク・フィニッシュ(Grant’s Rum Cask Finish)
アメリカンオークで熟成後、4ヶ月間ラムカスクで追加熟成させた物。度数40%、希望小売価格£19。
グランツ 8年 シェリー・カスク・フィニッシュ(Grant’s 8 Year Old Sherry Cask Finish)
アメリカンオーク熟成の物にリフィルシェリーカスク熟成の物を少量ヴァッティングし、4〜6ヶ月間ヨーロピアンオークオロロソシェリーバットでフィニッシュした物。度数40%、希望小売価格£21。

商品の入れ替えは年内に行われる。

この他、地域限定商品である「ノルディック・オーク・フィニッシュ(北欧限定)」と「マスター・ブレンダー・エディション(ポーランド限定)」も終売となる。
「セレクト・リザーブ」や日本にも輸入される「18年」、ラインナップのハイエンドとなる「25年」などの他の既存商品については今のところ何の発表もないようだ。

「グランツ」はグレンフィディック蒸溜所の設立者ウィリアム・グラントの手により1898年に誕生した長い歴史を持つブレンデッド・ウイスキーで(当初のブランド名はスタンドファスト)、今ではジョニーウォーカー、バランタインに次ぎブレンデッド・スコッチとしては世界市場での販売量第3位を誇っている。

Grant’s Range as Radical Revamp | Scotchwhisky.com
グランツ公式サイト: grantswhisky.com

アラン「エクスプローラーズ・シリーズ」リリース開始

 

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source : arranwhisky.com

アイル・オブ・アラン蒸溜所より新たな限定シリーズ「アラン・モルト エクスプローラーズ・シリーズ(The Arran Malt Explorer Series)」のリリース開始がアナウンスされた。

シリーズ第1弾「Vol.1 ブロディック・ベイ(Brodick Bay)」はバーボンバレルとシェリーホグズヘッドで熟成させた原酒をexボデガオロロソシェリーバットでフィニッシュさせたもので、熟成年数は20年、アルコール度数49.8%でボトリングされ、限定本数は9,000本。
英国での価格は£130で、英国他ヨーロッパ各国ではすでに販売が開始されている。その他の地域では6〜8週遅れてのリリースとなるようだ。

ラベルにも描かれている「ブロディック・ベイ」はアラン島東岸に位置する湾で、グレートブリテン島(イギリス本土)からのフェリーはここへ到着するため、アラン島への来訪者がまず最初に訪れる場所となっている。

Introducing…The Explorers Series! | Isle of Arran Distillery

「シーバス XV」新発売

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source : scotchwhisky.com

シーバスリーガルのラインナップに新たに「シーバスリーガル XV(Chivas Regal XV)」が加わる。

グランシャンパーニュコニャックカスクでフィニッシュしたもので、シーバスブラザーズはこれを「破壊的で現代的(disruptive, comtenporary)」なブレンデッド・ウイスキーだと表現している。
その名の通り熟成年数は15年、アルコール度数は40%で、価格帯は既存の「シーバスリーガル エクストラ」(£30)、「シーバスリーガル ミズナラ」(£45)の間の位置付けとなるようだ。
(但し「エクストラ」は日本未発売で「ミズナラ」は主に日本向けとして発売された商品であることから、国内ではこの2つの市場価格は逆転してしまっている)
まずは免税店市場において1リットルボトルが価格US$69で先行リリースされ、次いで(恐らく700mlと750mlボトルが)10月より世界各国で販売される。

シーバスリーガルと同じペルノ・リカール傘下のグレンリベットからは今年5月にコニャックカスクフィニッシュの「キャプテンズ・リザーブ」が販売されている

Chivas XV Launched as Contemporary Blend | Scotchwhisky.com