月別アーカイブ: 2018年11月

公民館が蒸溜所に 木内酒造、新蒸溜所設立へ

日本酒「菊盛」や「常陸野ネストビール」などを製造する茨城県那珂市の木内酒造が、東日本大震災以後、耐震性の問題から使用できなくなっていた同県石岡市八郷地区の旧公民館を市より買収、八郷蒸溜所として再生しウイスキーなどの製造を行う。

木内酒造は2016年より那珂市の額田醸造所内に設置された蒸溜施設でウイスキー造りを進めているが、およそ4億円を投じて設立される新蒸溜所は、額田蒸溜所の12倍の生産能力を備える計画だ。
また現在額田蒸溜所では原料となる大麦その他の穀物の内4割程度を茨城県産の物で賄うが、新蒸溜所では原料は全て茨城県産の物を使用するという。

旧公民館の一部解体工事は既に始まっており、蒸溜所の稼働は2019年の6月を目指す。
また2020年には新たな熟成庫の建設も予定している。

茨城の木内酒造、石岡市に蒸留所新設 | 日本経済新聞
石岡にウイスキー工場 木内酒造、来年6月 震災被害の公民館跡 | 茨城新聞

「マッカラン 60年」1億7300万円で落札される

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source : christies.com

昨日29日にロンドンで行われたクリスティーズ社のオークションで、「マッカラン 1926 60年 マイケル・ディロン(The Macallan 1926 26 Years Old Micheal Dilon)」がバイヤーズプレミアム込みの120万ポンド、日本円にしておよそ1億7,360万円で落札され、ウイスキーの史上最高額を記録した。

このマッカランは先月3日に開催されたボナムス社のオークションで約1億2,575万円で落札され、その時点でのウイスキー最高額を記録した「マッカラン 1926 60年 ヴァレリオ・アダミ」とボトルの中身は同じウイスキーではあるものの、「ヴァレリオ・アダミ」の生産数は12本だったのに対し、今回の「マイケル・ディロン」はたった1本しか存在しない(Scotchwhisky.comによればマッカラン自身、このボトルが現存している事をオークションへの出品が発表されるまで知らなかったという)ことから、記録更新は確実と見られていた
結果、わずか2ヶ月足らずで日本円にして5千万円近くも記録を伸ばしたわけだが、果たしてこの記録が再び更新されることはあるのだろうか。

なお、同日のオークションには今年8月に約3,800万円の値をつけてジャパニーズ・ウイスキーの最高額を記録した「山崎 50年」のファーストロット(2005年発売分)も出品されたが、こちらの入札は振るわず(と言うべきか)、14万4千ポンド、約2,080万円で落札されている。

‘Unique’ Macallan 1926 is First £1M Whisky | Scotchwhisky.com
The Macallan 1926, 60 Year-Old, Michael Dillon | Christie’s

ボウモア、ヒースロー空港限定シングルカスクリリース

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source : dufry.com

ビームサントリーは免税店大手のデュフリー(Dufry/スイス)との提携により、「ボウモア 1997 20年(Bowmore 1997 20 Years old)」をリリースする。
限定198本のシングル・シェリー・カスク・ウイスキーで、アルコール度数は51.2%、容量700ml、価格は£295(約42,500円)。
ヒースロー空港のターミナル2〜5で営業するワールド・オブ・ウイスキー(World of Whiskies)で来月12月7日より発売される。

Beam Suntory and World Duty Free Partner for Limited Edition Bowmore® 1997 Single Cask Release | Dufry

カティーサーク、フランスへ出航

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source : cutty-sark.com

グレン・マレイ、スターローの2蒸溜所やブレンデッド・ウイスキー「ラベルファイブ(Label 5)」を傘下に持つ仏酒類大手ラ・マルティニケーズ・バーディネ(La Martiniquaise-Bardinet)が、ブレンデッド・ウイスキー「カティー・サーク(Cutty Sark)」を英エドリントンから買収した。買収条件は非公表。

「カティー・サーク」は1923年に老舗ワイン・スピリッツ商のベリー・ブロス・アンド・ラッドにより設立されたブレンデッド・スコッチ・ウイスキーで、日本を始めとして世界中で高い知名度を誇る。
2010年にブランドはエドリントンへ売却されたが、ポートフォリオ全体のプレミア化を進める同社が売却先を模索していると、今年6月に報じられていた。

なお、同じくエドリントンが売却先を探していると報じられたグレンタレット蒸溜所には、今の所買い手は現れていないようだ。

Cutty Sark Sold to Glen Moray Owner | Scotchwhisky.com

長濱蒸溜所、ブレンデッドモルト「AMAHAGAN」リリース

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source : romanbeer.com/nagahama-distillery

2016年より操業する滋賀県・長濱蒸溜所より、ブレンデッド・モルト・ウイスキー「AMAHAGAN(アマハガン) World Malt Edition No.1」がリリースされる。
海外のモルトウイスキーに同蒸溜所のモルト原酒をブレンドしたもので、アルコール度数47%、ノンチルフィタードでボトリングされ、容量700ml、価格は税別4,900円。
来月12月4日より発売される。

AMAHAGAN | 長濱蒸溜所

2018年下半期 国内リリース一覧

「富士山麓 樽熟原酒50度」終売

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source : fujisanroku.jp

キリンがハイボールブームなどによる原酒不足から「富士山麓 樽熟原酒50度」の出荷を2019年3月末で停止すると、日本経済新聞が報じている。
同製品は2016年3月に旧製品の「富士山麓 樽熟50度」からリニューアルされて発売されたが、わずか3年での終売となる。
この終売により確保した原酒は、同じ「富士山麓」ブランドの高価格帯商品である「富士山麓 シグニチャーブレンド」や、今後発売される新商品に使用される予定だという。

キリンは高まる需要に対応する為、50年ぶりに富士御殿場蒸溜所の生産能力増強に踏み切ると、先日報道されたばかり。

ウイスキーブームの拡大と原酒不足から、この数年で終売・休売となる銘柄が相次いでいる。
ニッカは2015年に「余市」「宮城峡」の熟成年数が表記された製品の販売を終了しており、サントリーも今年に入ってから「白州 12年」「響 17年」を相次いで休売としている。
またキリンも2015年に「富士山麓 18年」を終売とした。

ウイスキー原酒不足広がる キリン「富士山麓」一部終売へ | 日本経済新聞 

スプリングバンク「ローカルバーレイ 9年」リリース

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source : thewhiskyexchange.com

スプリングバンクより新生ローカルバーレイ第4弾となる「スプリングバンク ローカルバーレイ 9年(Springbank Local Barley Aged 9 Years)」がリリースされている。
キャンベルタウンの南に位置するハイ・キャタデール農場で生産されたオプティック・バーレイのみを使用しており、熟成にはバーボンカスク80%、シェリーカスクが20%の割合で用いられている。
アルコール度数は57.7%、限定本数9,700本、英国での価格は£86。
昨年の「ローカルバーレイ 10年」に次ぐリリースで、ローカルバーレイシリーズは来年リリースされる予定の第5弾をもって完結となる予定。

この他、3rdバッチになると思われる「キルケラン 8年 カスクストレングス (Kilkerran Aged 8 Yars Cask Strangth)」も同時にリリースされている。
バーボンカスクによる熟成でアルコール度数は56.5%、価格は£48となっている。

Springbank 9yo Local Barley | Springbank

「軽井沢 50年」「マッカラン 50年」他、チャリティーオークション開催中

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source : whisky.auction

英国のオンラインウイスキーオークションWhisky.Auctionで、プラスチック海洋汚染対策の為のチャリティーオークションが開催されている。
出品されているのはこのオークションの為にボトリングされた物を含む貴重な19本のウイスキーと2本のラムで、大半がワンオフのボトルとなっている。
出品リストは以下の通り。

軽井沢 50年
ウイスキー・エクスチェンジ提供、限定2本の内の1本、65.2%、500ml。
マッカラン 1949 50年 ミレニアム・デキャンター
エドリントン提供、1999年にボトリングされた物、43%、700ml。
タムデュー 1963 55年 #4678
イアン・マクロード提供、限定1本、55.4%、700ml。
ダルモア 1973 45年 #4
ホワイト&マッカイ提供、限定1本、40.2%、700ml。
アードベッグ 37年
LVMH提供、限定1本、49.7%、700ml。
ポートエレン 38年
ディアジオ提供、限定1本、55.9%、700ml。
ボウモア 43年
ビーム・サントリー提供、限定1本、43.2%、700ml。
バルヴェニー 1973 ビンテージ・カスク
ウィリアム・グラント・アンド・サンズ提供、限定1本、49.7%、700ml。
ミクターズ 22年
ミクターズ蒸溜所提供、限定1本、57.5%、700ml。
ブローラ 35年
ディアジオ提供、限定1本、52.9%、700ml。
グレンファークラス 1967 42年
グレンファークラス蒸溜所提供、限定1本、41%、700ml。
カロニ 1994 24年 フル・プルーフ」(ラム)
ヴェリエ社提供、限定3本の内の1本、59%、1.5L
O.F.C. 1990
サゼラック提供、限定63本の内の1本、45%、750ml。
フォースクエア 2003 15年」(ラム)
フォースクエア蒸溜所提供、限定1本、60%、700ml。
グレンリベット 1948 50年 #542 G&M
ゴードン&マクファイル社提供、ボトルナンバー#0685、40%、700ml。
スプリングバンク 14年
スプリングバンク蒸溜所提供、限定1本、56%、700ml。
余市 1988 シングルカスク #100212
ニッカ提供、62%、700ml。
グレンスコシア 1973
ロッホ・ローモンド・ディスティラーズ提供、限定1本、46.1%、700ml。
クライゲラヒ 31年
バカルディ提供、52.2%、700ml。
トマーティン センテナリー 30年
トマーティン・ディスティラーズ提供、1997年に限定1000本でリリースされた物の内の1本、43%、900ml。
オールド・プルトニー 30年
インターナショナル・ビバレッジ提供、40.3%、750ml。

投稿時点での最高入札額順。

オークションは現地時間27日の午後7時半(日本時間28日午前4時半)まで。

Whisky for Oceans : Charity Auction to Battle Plastic Pollution | Whisky.Auction

「あかし 日本酒カスク」発売

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source : ei-sake.jp

江井ヶ嶋酒造より「ホワイトオーク あかし 日本酒カスク 3年」が発売されている。
日本酒の貯蔵に使用された樽で3年間熟成されたシングル・モルト・ウイスキーで、アルコール度数50%、容量500ml、公式オンラインショップでの価格は税込6,260円。

先日東海地方の酒ゃビック限定で発売された物と同等の内容だと思われる。

海底で熟成させたウイスキー発売

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source : tourbillonwhisky.jp

株式会社トゥールビヨンより、海底で熟成させたスコッチウイスキー「Tourbillon」が発売される。
ただし海底熟成、とは言っても、海の底に樽を沈めて熟成させたわけではなく、地上で樽熟成させたウイスキーを瓶詰め・蝋で封をして南伊豆の海底で1年程寝かせたもの。
販売元によれば、海の振動などの影響でまろやかな味わいに変化しているという。
またボトルはそのままの状態で海に沈められている為、フジツボなどが付着し、あたかも沈没船から引き上げたかのような外見に変貌している。

今回発売されるのはアイラ島の蒸溜所の原酒による「Tourbillon アイラ 2006 10年」とハイランドのグレーン原酒を使用した「Tourbillon グレーン 1972 43年」の2種。
価格は「アイラ」が税別3万円、「グレーン」が8万円、どちらも蒸溜所名は非公表となっている。
11月1日より先行予約が行われており、明日11月25日より正式販売が開始される。

トゥールビヨン公式サイト: tourbillonwhisky.jp

2018年下半期 国内リリース一覧

 

ウイスキーエクスチェンジのブラックフライデー限定ボトル、今年は1時間で完売

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source : thewhiskyexchange.com

英国の大手ウイスキー専門店ウイスキー・エクスチェンジ(The Whisky Exchange / TWE)が、昨年に引き続きブラックフライデー限定ボトルを現地時間11月23日午前6時(日本時間同日15時)より販売、今年は1時間余りで完売となった。
昨年は582本限定のシングル・カスク・ウイスキーが1人3本まで購入できたこともあり、販売開始からものの十数分で売り切れてしまったが、今年1,400本が用意され、購入制限も1人2本に設定されていたので、昨年SNSで散見されたようなTWEへの苦情も無く、無事にイベント終了となったようだ。

Black Friday 2018 Edition“は1999ヴィンテージ18年熟成のオークニー諸島所在の蒸溜所のシングル・モルト・ウイスキーで、アルコール度数はカスクストレングスの54.6%、価格は£69.95だった。

Black Friday Orkney 1999 / 18 Year Old | The Whisky Exchange

マルスウイスキー「ル・パピヨン」シリーズ 第5弾「ミヤマカラスアゲハ」発売

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source : item.rakuten.co.jp/hombo

マルスウイスキーより「ル・パピヨン 」シリーズ第5弾、「マルスモルト ル・パピヨン ミヤマカラスアゲハ」が発売される。
マルス信州蒸溜所で2014年4月に蒸溜されたミディアムピーテッド原酒をアメリカンホワイトオークカスクで4年間熟成させたシングルカスクウイスキーで、アルコール度数60%、価格税込10,800円、限定本数は560本となっている。
発売日は12月7日、公式通販サイトでの発売分(本数不明)は抽選販売される。

マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク ミヤマカラスアゲハ | 本坊酒造

2018年下半期 国内リリース一覧

ジョニーウォーカー「ジョンウォーカー プライベートコレクション」第5弾発売

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source : scotchwhisky.com

ジョニーウォーカーのハイエンドライン、ジョン・ウォーカー・アンド・サンズよりプライベートコレクションシリーズ第5弾となる「ジョン・ウォーカー・アンド・サンズ プライベートコレクション 2018 ミッドナイト・ブレンド(John Walker & Sons Private Collection 2018 Midnight Blend)」がリリースされる。

その名の通り食後酒をコンセプトとするブレンデッド・ウイスキーで、カリラ、ストラスミルを中心に熟成年数28年以上の原酒が使用されている。
アルコール度数は42.8%、限定本数は3,888本で、今月より価格US$750で発売される。
また、この「ミッドナイト・ブレンド」でプライベートコレクションは完結となる。

John Walker Unveils Final Private Collection | Scotchwhisky.com

ゴルゴ13ラベル再び 大人の逸品より限定ウイスキー4種発売

小学館が運営する通信販売、大人の逸品より新たに4種の限定ウイスキーが発売された。

レダイグ 2005 12年 笑ゥせぇるすまんラベル」は藤子不二雄Ⓐ氏が創造した「笑ゥせぇるすまん」こと喪黒福造の誕生50周年を記念したボトル。
アルコール度数58.6%、容量700ml、価格税込15,120円で、限定本数は636本。

「スペイサイド・リージョン 1979 38年 ゴルゴ13ラベル」はゴルゴ13連載50周年記念ウイスキー第2弾の1つで、蒸溜所名は非公表だが、ピーティーでトロピカルなスペイサイドモルトだとされている
アルコール度数43.4%、容量700ml、価格税込51,300円、限定本数175本。
同じく連載50周年記念第2弾となる「シングル・スペイサイド 1992 25年 ゴルゴ13ラベル」も蒸溜所名非公表ながら、1824年に初めて政府の認可を受けたスペイサイドの蒸溜所の物だと明らかにされている。
こちらはアルコール度数51.3%、容量700ml、価格税込24,840円、限定本数258本。

あかし 2015 3年 サケカスク ゴーストシリーズ」はステファン・ヴァン・エイケン氏の著作「WHISKY RISING」日本語版の出版を記念したもので、原著の刊行以来リリースされているゴースト・シリーズ第9弾となる。
アルコール度数61.5%、容量500ml、価格は税込9,800円、限定本数500本となっている。

スペシャルウイスキー | 大人の逸品

2018年下半期 国内リリース一覧

タムデュー、初の免税店限定商品を発売へ

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source : scotchwhisky.com

タムデューより、初の免税店市場向け商品が2種発売される。

タムデュー アンバー 14年(Tamdhu Ámber Aged 14 Years)」はリフィルシェリーカスクで熟成させた原酒によるもので、アルコール度数は43%、価格は£69.99。
タムデュー グラン・レゼルバ(Tamdhu Grand Reserva)」はNASでファーストフィルシェリーカスクのみを使用、ノンチルフィルタード、アルコール度数46%でボトリングされ、価格は£149.99となっている。

これらの新商品はスイス・デュフリー(Dufly)社へ独占的に供給されるもので、同社が運営する空港免税店で販売される。

First Tamdhu Exclusives Land in Duty Free | Scotchwhisky.com

キリン、富士御殿場蒸溜所を増強へ

キリンが富士御殿場蒸溜所に数十億円を投じて熟成庫の増築などを行い、20年までに生産能力を増強させると日本経済新聞が報じている。
近年のウイスキーブームによる需要増により国内、輸出共に順調な事から投資に踏み切るようだ。

ウイスキー国内販売量シェア第1位のサントリーは2013年より山崎、白州両蒸溜所と近江エイジングセラーの増強を行っており、同2位のアサヒビール(ニッカウヰスキー)も休止中だった宮城峡蒸溜所の生産施設を再稼働させるなどして生産増強を図っている。
また秩父蒸溜所を運営するベンチャーウイスキーも現在第2の蒸溜所を建設中で、今回のキリンの投資はこれらの動きに追随するものと言える。

ウイスキー投資の機熟す キリン、50年ぶり蒸留所増強 | 日本経済新聞

「ボウモア 1965 52年」発売 価格323万円

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source : bowmore.com

ボウモアより50年ヴォルト・シリーズ(Bowmore 50 Year Old Vaults Series)の第4弾として「ボウモア 1965 52年(Bowmore 1965 52 Year Old)」がリリースされる。

オロロソシェリーカスクで52年間熟成されたシングル・カスク・ウイスキーで、アルコール度数は42%、限定232本、価格は£22,300(約323万円)に設定されている。
発売は今年の12月からで、まず最初の2本がThe Whisky ShopとThe Whisky Exchangeでそれぞれ販売される予定。

ボウモアは昨年12月に「ボウモア 1966」を発売しており、今回はそれに続くリリースとなる。

Bowmore Releases 50-Year-Old Whisky for US$30k | The Spirits Business
1965 50-Year-Old | Bowmore

「カノスケ ニューボーン」発売

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source : kanosuke.com

鹿児島県・小正醸造が設立した嘉之助蒸溜所より「カノスケ ニューボーン」がリリースされる。

今年2月に蒸溜されたノンピーテッド原酒を、小正醸造の製造・販売する米焼酎「メロコーヅル」の樽熟成に使用されたアメリカンホワイトオーク樽で8ヶ月間熟成させたもので、今年4月に発売された「カノスケ ニューポット」に次ぐ同蒸溜所第2弾の商品となる。
アルコール度数は58%、容量200ml、価格は税別3,000円で、蒸溜所内ショップ及び公式オンラインショップで明日10日より先行販売される。

NEW BORN | 嘉之助蒸溜所

2018年下半期 国内リリース一覧

キルベガン、初のライウイスキーを発売

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source : beamsuntory.com

キルベガンが、初のライ・ウイスキー「キルベガン スモール・バッチ・ライ(Kilbeggan Small Batch Rye)」を発売する。

ライ・ウイスキー人気が拡大する米国をターゲットにした商品で、原料のライ麦比率は30%、アルコール度数43%、容量750ml、価格US$34.99で、今月中旬より全米で販売が開始される。
アイルランドのウイスキー蒸溜所ではかつて盛んにライ麦が使用されていたものの、アイルランド独立戦争(1919-1921)の頃から使用されなくなっていたという。

Kilbeggan Distiling Company Introduce a New Style of Irish Whiskey Dating Nearly 100 Years in Kilbeggan® Small Batch Rye | Beam Suntory

「ニッカ デイズ」フランスで発売

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source : nikkawhisky.eu

ニッカの新たなブレンデッド・ウイスキー「Nikka Days」がリリースされた。

ニッカのヨーロッパでの販売代理店でもあるパリのウイスキー専門店ラ・メゾン・デュ・ウイスキー(La Maison du Whisky / LMdW)が今年9月に開催したウイスキー・ライブ・パリ2018でお披露目されていたもので、今月よりフランスで販売が開始された。
ニッカは2012年よりヨーロッパ向け商品として「ニッカ ブレンデッド・ウイスキー(Nikka Blended Whisky)」を販売していたが、今回の「デイズ」の発売に合わせて「ブレンデッド・ウイスキー」の商品情報がニッカのヨーロッパ向けウェブサイトから姿を消しているため、この「Days」が後継商品、あるいはデザインのみがリニューアルされた商品になるものと思われる。

「デイズ」の構成の詳細は現時点では明らかにされていないが、宮城峡のグレーン原酒と余市のピーテッド・モルト原酒が使用されているようだ。
アルコール度数は40%、容量700mlでフランスでの価格は€39.90。
ストレートの他、カクテルでの使用が推奨されており、サントリーが欧米向けに販売するブレンデッド・ウイスキー「季」とよく似た位置付けの商品となっている。

ニッカはつい先日、余市と宮城峡の「シェリーウッドフィニッシュ」「バーボンウッドフィニッシュ」をフランスでリリースしたばかりだ。

Nikka Days | Nikka Whisky European Website