日別アーカイブ: 2019年3月1日

ブナハーブン蒸溜所 改築スタート

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source : bunnahabhain.com

スコットランド・アイラ島のブナハーブン蒸溜所で1,050万英ポンド(約15億5千万円)と3年の年月を投じる改築が開始された。

この改築は増え続ける訪問客に対応する為、ビジター施設の充実を主な目的としており、2017年には計画が発表されていた。
現在海岸に面した熟成庫群の撤去が進められており、跡地には2020年中にカフェやショップを備えたブナハーブン湾とアイラ海峡を臨むビジターセンター誕生する予定。
また宿泊用のコテージ6棟の建設も計画されている。
この他に充填施設の新設、既存の生産施設の改装も行われる。

なお、この改築により排出される建材などの廃材の99%は、蒸溜所などでリサイクルされるという。

Bunnahabhain Begins £10.5M Makeover | Scotchwhisky.com
Bunnahabhain Distillery Transformation Begins | Bunnahabhain

ベンロマック 70年代シングルカスクを2種リリース

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source : benromach.com

ベンロマックは、1970年代ヴィンテージのシングル・カスク・ウイスキー2種をハイエンドライン「ヘリテージ・コレクション」としてリリースした。

ベンロマック 1972」はカスクナンバー4471のリフィルアメリカンホグズヘッドで46年間熟成されたもので、アルコール度数は55.7%、生産本数72本、英国での価格は£1,500(約22万円)。

ベンロマック 1977」はカスクナンバー1269のリフィルアメリカンホグズヘッドで41年間熟成されたもの。アルコール度数は49.6%、生産本数122本、価格£1,250(約18万円)となっている。

Benromach Releases Rare Heritage Duo | Scotchwhisky.com

バルコネス ポットスチル使用のバーボンをリリース

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source : Twitter@BalconesWhisky

テキサス州の蒸溜所・バルコネスより、原酒の蒸溜にスコットランド・フォーサイス社製のポットスチルを用いたバーボン「バルコネス テキサス・ポットスチル・バーボン(Balcones Texas Pot Still Bourbon)」がリリースされた。

マッシュビルはバルコネスの特徴の一つであるローストブルーコーンの他、テキサス産小麦とライ麦、モルトで構成され、熟成期間は24ヶ月。
アルコール度数46%、米国での価格はUS$29.99で、まずテキサス、フロリダ、カルフォルニアの3州で発売され、順次販売地域を拡大する予定。
アメリカ国外での販売は今年後半になる見通し。

Balcones Texas Pot Still Bourbon Joins Core Range | The Spirits Business

バルコネスのウイスキーの熟成期間どれも短くなっていますが、これはテキサス州はバーボンの一大生産地であるケンタッキー州と比べて気温が高く熟成が早く進むためで、またエンジェルシェアも大きいのであまり長く寝かしておけないといった事情もあるようです。
ちなみに現在バーボンにはスコッチやアイリッシュのような熟成期間の下限は定められていませんが、ウイスキー全般に「ストレート(Straight)」と表記するためには熟成期間2年以上という規定がありますので、「ポットスチル・バーボン」はこれをぎりぎり満たす熟成期間だということになります。