カテゴリー別アーカイブ: チャイニーズ・ウイスキー

ペルノ・リカール、中国にウイスキー蒸溜所を建設

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source : thespiritsbusiness.com

酒類最大手の一つ仏ペルノ・リカールは、中国四川省の峨眉山市で、モルト・ウイスキー蒸溜所「峨眉山蒸溜所(Emeishan Malt Whisky Distillery)」の建設を開始した。
これは世界遺産でもある峨眉山を臨む13ヘクタールの敷地に約1億5千万米ドル(およそ160億円)を投じて建設されるもので、設計・デザインは中国・上海のデザイン&リサーチオフィス、ネリアンドフー(Neri&Hu)が担当し、完成は2021年を予定する。
また新蒸溜所には「没入型」のビジター施設も併設され、完成後最初の10年間で200万人の訪問客を見込む。
この他完成した新蒸溜所のマスターディスティラーには、ウイスキーの蒸溜所では世界初になると思われる中国籍の人物が就任する予定だという。

経済成長とウイスキーブームの影響で、中国でのウイスキーの消費量は年々増え続けており、シーバリーガル、バランタインといったメジャーブランドを傘下に収めるペルノ・リカールも、2018年7月-2019年6月期の中国でのウイスキー販売額は前期比で21%増となっている。

今年の4月には大手酒類の一角である英ディアジオが、中国の白酒メーカーと共同で開発したブレンデッド・ウイスキー「中仕忌」の販売を中国で開始しており、中国市場をターゲットとしたウイスキーの開発や投資などは今後も続くものと思われる。

Pernod Ricard breaks Ground on China Whisky Distillery | The Spirits Business

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ディアジオ、白酒メーカーと共同で中国市場向けウイスキーをリリース

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source : diageo.com

英ディアジオと、中国第3位の白酒メーカー・江苏洋河酒厂股份(Jiangsu Yanghe Distillery)が立ち上げたジョイントベンチャー、江苏洋河帝亚吉欧酒业有限公司(Jiangsu Yanghe Diageo Spirit Company)より、ブレンデッド・ウイスキー「中仕忌(Zhong Shi Ji)」が中国でリリースされた。
原酒の詳細は不明ながら独特の製法で製造されたウイスキーだと説明されており、熟成工程の一部に陶器の瓷(かめ)を使用することで、スムースな仕上がりになっているという。
またブレンドはディアジオのマスターブレンダー、クレイグ・ウォレス氏と中国酒业协会(中国酒業協会)の主席白酒品酒师(利酒師)、周新虎氏が共同で行った。
アルコール度数は40%、価格は容量700mlの物が458元(約7,600円)、500mlの物が358元(約6,000円)。

中国では食中酒の習慣が根強く、酒類の消費の8割が食中によるものだとも言われ、この「中仕忌」も食中酒としてアピールされている。
中国は酒類の売上高世界最大を誇るマーケットで、その中国で最大の消費量を誇るのが白酒(世界全体で見てもカテゴリ別で売上高最大)だが、近年ライフスタイルの西洋化や税制の改悪などで中国国内での白酒の消費量は陰りを見せており、特に都市部と若年層で「白酒離れ」が顕著だという。
中国市場での売上を拡大したいが食中向けだとは言い難いスコッチ・ウイスキーを基幹の1つとするディアジオと、白酒の需要減を補いたい江苏洋河、両者の思惑が一致した事業だと言える。

Diageo and Yanghe Baijiu Owner Launch New Whisky | The Spirits Business
Diageo and Jiangsu Yanghe Distillery form Joint Venture; Launch New-to-World whisky in China | Diageo