Bowmore Distillery
スコットランド・アイラ島ボウモアに位置するモルト蒸溜所。
“Bowmore”は「大きな岩礁(big reef)」を意味するスコッティシュ・ゲール語”bohga mór”から。
歴史
正確な設立年不明。蒸溜所は1779年に設立されたとする説をとる。この説が正しければ、ボウモアはアイラ島最古の蒸溜所ということになる。
1816年 ジョン・シンプソン(John P. Simpson)がライセンスを取得。これが蒸溜所の稼働を確認できる最古の記録。
1837年 グラスゴーのブレンド会社Wm & Jas Mutterが蒸溜所を買収。この頃よりボウモアは評判を得る。
1841年 ウインザー城がボウモアからウイスキーを購入した記録が残る。
1892年 蒸溜所増築。同年、イングランドの実業家が組織したボウモア・ディスティラリー・カンパニー(Bowmore Distillery Company Ltd.)により買収される。
1925年 J. B. Sheriff & Companyが蒸溜所を買収。
1929年 DCL(Distillers Company Ltd. / 現在のディアジオ)が蒸溜所を取得。
第二次世界大戦中生産を停止。一時イギリス空軍水上機部隊の司令部が置かれていた。
1950年 William Grigor & Sonsが蒸溜所を買収。
1963年 スタンレー・P・モリソン(Stanley P. Morrison)が蒸溜所を取得。
1987年 スタンレー・P・モリソンがモリソン・ボウモア・ディスティラーズ(Morrison Bowmore Distillers Ltd.)に社名変更。
1989年 サントリーがモリソン・ボウモアの株式35%を取得。
1994年 モリソン・ボウモアがサントリーの完全子会社となる。以後現在までボウモアはサントリー傘下にある。
生産
現在のアルコール生産能力は年間200万リットル。4基のスチルが稼働する。
今も自らフロアモルティングを行う(使用量の約30%を生産)数少ない蒸溜所の一つ。
蒸溜所公式サイト: bowmore.com