Bruichladdich Distillery
スコットランド・アイラ島、ブルックラディに位置する蒸溜所。
“Bruichladdich”は「磯に面した急な土手」の意。蒸溜所公式サイトに詳細な解説有り。
歴史
1881年 2つのグレーン蒸溜所を所有するハーヴェイ(Harvey)家(ウィリアム、ロバート、ジョンと3人の叔父バーネット)により設立される。
1886年 ブルックラディ・ディスティラリー・カンパニー(Bruichladdich Distilley Company)を組織。蒸溜所改築。
1889年 ウィリアムが蒸溜所の支配人となる。
1929年 生産を停止。
1936年 生産を再開。
1937年 ウィリアム・ハーヴェイ死去。
1938年 カナダの富豪ジョセフ・ホブス(Joseph Hobbs、後にベン・ネヴィス蒸溜所を買収)と他2名がTrain & Mclntyreを通じて蒸溜所を取得。
ホブス達は同年中に蒸溜所をASD(Associated Scottish Distillers Ltd.)へ売却。
1952年 ロス&コールター(Ross & Coulter)が蒸溜所を買収。
1954年 DCL(Distillers Company Ltd.)がロス&コールターを買収。
1960年 A・B・グラント(A. B. Grant)がロス&コールターを買収。
1961年 モルティングを停止。
1968年 インヴァーゴードン・ディスティラーズ(Invergordon Distillers)が蒸溜所を買収。
1975年 スチルを4基に増設。
1983年 生産を一時停止。
1993年 ホワイト&マッカイ(Whyte & Mackay)がインヴァーゴードン・ディスティラーズを買収。
1995年 蒸溜所閉鎖。
1996年 ホワイト&マッカイはJBBに名称変更。
1998年 一時的に生産を再開するも、数ヶ月で再閉鎖。
2000年 独立系ボトラー、マーレイ・マクダビッド(Murray McDavid)が蒸溜所をJBBより買収。
2001年 生産を再開。
2012年 仏レミー・コアントロー(Rémy Cointreau)が蒸溜所を買収。以後蒸溜所はレミー・コアントロー傘下にある。
生産
現在アンピーテッドの「ブルックラディ」、ピーテッドの「ポート・シャーロット(Port Charlotte)」、ヘビリーピーテッドの「オクトモア(Octomore)」の3つのシングル・モルトを作り分けている他、アイラ島産のボタニカルを使用したジン「ボタニスト(Botanist)」も生産する。
アルコール生産能力は年間150万リットル。
蒸溜所公式サイト: bruichladdich.com