グレン・グラント蒸溜所

Glen Grant Distillery / Caperdonich Distillery

スコットランド・マレー、ロセスに位置する蒸溜所。スペイサイド地域に分類される。
歴史的経緯によりキャパドニック蒸溜所(2002年閉鎖)も本項に併記する。
“Glen Grant”は地名等では無く創業者の家名から。
“Caperdonich”は蒸溜所が使用した水源名からで、”Secret Source(秘密の水源)”の意だとされるものの、元となるゲール語の綴りは不明。

歴史
1840年  ダンデライス蒸溜所(Dandelaith Distillery / 1837年閉鎖)を運営していたジェイムズ・グラント(James Grant)とジョン・グラント(John Grant)兄弟によりグレン・グラント蒸溜所が設立される。
1861年  スコットランドの蒸溜所で初めて電灯を導入する。
1864年  ジョン死去。
1872年  ジェイムズ死去。同名の息子ジェイムズが後を継ぐ。
1897年  蒸溜所前の道を挟んだ向こう側に新たな蒸溜所を建設。グレン・グラント No.2と名付けられる。
1902年  グレン・グラント No.2閉鎖。
1931年  ジェイムズ死去。孫のダグラス・マッキーサック(Douglas Mackessack)が後を継ぐ。
1953年  蒸溜所を運営するJ. & J. Glen Grantはグレンリベット蒸溜所のオーナーカンパニーであるGeorge & J. G. Smithと合併。The Glenlivet & Glen Grant Distillers Ltd.となる。
1965年  グレン・グラント No.2の操業を再開。キャパドニック蒸溜所と改名される。
1970年  グレンリベット&グレン・グラントはHill Thompson & Co.、Longmorn-Glenlivet Ltd.と合併し、The Glenlivet Distillersとなる。
1973年  グレン・グラントのスチルを4基から6基へ増設。
1977年  グレンリベット社は加シーグラム(Seagram)により買収される。同年グレン・グラントのスチルを6基から10基へ増設。
2001年  シーグラムの酒造部門は仏ペルノ・リカール(Pernod Ricard)と英ディアジオ(Diageo)により買収される。グレン・グラントとキャパドニックはペルノ・リカール傘下へ。
2002年  キャパドニック蒸溜所閉鎖。蒸溜設備はペルノ・リカール傘下の他蒸溜所へ流用される。
2006年  伊カンパリ(Campari)が蒸溜所を買収。以後現在までグレン・グラントはカンパリ傘下にある。
2010年  キャパドニック蒸溜所跡地はポットスチルメーカー、フォーサイス(Forsyths)社に売却される。

生産
グレン・グラントは1960年代から伊ジオヴィネッティ社がイタリアでの販売を手掛けていた影響で、今も現地での人気が非常に高く、これが近年カンパリ社がグレン・グラントを買収した背景となっている。
現在のアルコール生産能力は年間620万リットル。

広告