Glenkinchie Distillery
スコットランド・エジンバラの東に位置する蒸溜所。ローランド地域に分類される。
“Glenkinchie”は「キンチー川が流れる谷」の意で、蒸溜所の側にはキンチー川(Kinchie Burn)が流れる。”Kinchie”はかつてこの地を所有したド・クインシー家(de Quincey)に由来すると言われる。
歴史
1837年 John RateとGeorge Rate兄弟により設立される。
1853年 倒産により閉鎖。蒸溜所は製材所となる。
1881年 James Gray率いるエジンバラの投資家集団が買収、操業を再開。
1890年 再建と増築を行う。スチルを4基に増設。
1914年 ローランドの蒸溜所により結成されたコングロマリット、 SMD(Scottish Malts Distillers)の一員となる。
1925年 SMDはDCL(Distillers Company Ltd.)へ吸収され、グレンキンチーもDCL傘下へ。
1939年〜1945年 生産を続行。グレンキンチーは第二次大戦下で操業の停止を強いられなかった数少ない蒸溜所の一つ。
1968年 フロアモルティングを停止。
1986年 DCLはギネス(Guinness PLC)に買収され、UD(United Ditillers)へ統合。
1997年 ギネスとグランド・メトロポリタン(Grand Metropolitan)の合併によりディアジオ(Diageo)が誕生。以後現在に至るまでグレンキンチーはディアジオ傘下にある。
生産
グレンキンチーは長らくブレンド用原酒の生産のみを行って来たが、1988年に初めてグレンキンチーの名でシングルモルトウイスキーを発売した。
現在のアルコール生産能力は年間250万リットル。