グレンモーレンジ蒸溜所

Glenmorangie Distillery

スコットランド・ハイランド、ドーノック湾を臨むテインの町の北西に位置する蒸溜所。ハイランド地域に分類される。
“Glenmorangie”は「静寂の谷(vale of tranquility)」を意味するスコットランドゲール語”gleann mór na sith”からだとする説と、「大牧草地の谷(vale of big meadows)」を意味する”gleann mór innse”だとする説がある。(蒸溜所は前者を採用している)

歴史
1843年  William Mathesonが1738年に設立されたモーレンジ醸造所を購入、蒸溜所へ改装して設立。蒸溜所としての生産開始は1849年。
1887年  Maitland兄弟とDuncan Cameronが設立したThe Glenmorangie Distillery Company Ltd.の傘下となる。
1918年  マクドナルド・アンド・ミューア(Macdonald & Muir)とDurham & Co.が蒸溜所を買収。
1931年〜1936年  アメリカの禁酒法と世界恐慌の影響を受け、生産を停止。
1941年〜1944年  第二次大戦下の原料不足の影響で生産を停止。
1976年  スチルを4基に増設。
1990年  スチルハウスを旧保税庫へ移動、スチルを8基に増設する。旧スチルハウスはビジター施設(レセプションセンターと博物館)へ改装。
1996年  マクドナルド・アンド・ミューアがグレンモーレンジ(Glenmorangie plc)に名称変更。
1997年  グレンモーレンジ社がアードベッグ蒸溜所を取得。
2004年  仏LVMH(Moët Hennessy Louis Vuitton)がグレンモーレンジ社(The Glenmorangie Companyに名称変更)を買収。以後現在までLVMH傘下にある。
2009年  スチルを12基に増設。
2019年  スチル2基を備える新たな蒸溜棟が完成予定。

生産
仕込み水に硬水を使用する数少ない蒸溜所の一つ。また全長8mに達する背の高い独特な形状のスチルを使用する。これは蒸溜所の前身であるモーレンジ醸造所の購入に大金を投じてしまった設立者がスチルをウイスキー用の新品ではなく、ロンドンでジンの生産に使われていた中古品で間に合わせた事による。その後に交換・増設されたスチルもオリジナルの形状を模して作られている。
現在のアルコール生産能力は年間600万リットル。シングルモルトの売上世界第4位を誇る(2016年実績)。

公式サイト: glenmorangie.com

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