Port Ellen Distillery
スコットランド・アイラ島の町、ポート・エレンに位置する蒸溜所。
蒸溜所名にもなっている”Port Ellen”は当時のアイラ島の所有者であったウォルター・フレデリック・キャンベル(Walter Frederick Campbell)の妻エレノア(Eleanor)の愛称”Ellen”から名付けられた。
歴史
1824年 Alexander Mackayにより設立。
1836年 ジョン・ラムゼイ(John Ramsay)へリースされる。ジョンはウォルター・フレデリック・キャンベルのビジネス・パートナーとなり、二人はアイラ島・グラスゴー間に定期航路を開設するなど販路の拡大に努め、ウイスキーの生産がアイラ島の基幹産業となる礎を築いた。
1920年 蒸溜所はラムゼイ家の手を離れ、James Buchanan & Co.とJohn Dewar & Sonsにより所有される。
1925年 DCL(Distillers Company Ltd.、現ディアジオ)傘下となる。
1930年 蒸溜所閉鎖。
1967年 再稼働。
1983年 スコッチウイスキー不況下で、同じアイラ島にカリラ蒸溜所も所有するDCLの合理化により閉鎖が決定。アイラ島の他蒸溜所へモルトを供給する為、モルティング施設のみ今も稼働し続けている。
2017年 ディアジオが2020年に蒸溜所を再稼働させると発表。
閉鎖後、オールドボトルや残存原酒によるボトルが高額で取引される蒸溜所の一つ。