タグ別アーカイブ: WWA

ワールド・ウイスキー・アワード 2019 結果発表

英ウイスキー・マガジン(Whisky Magazine)が主催するワールド・ウイスキー・アワード(World Whiskies Awards / WWA) 2019各部門受賞ウイスキーが発表された。
結果は以下の通り。

ワールド・ベスト・ブレンデッド | World’s Best Blended
「響 21年」

ワールド・ベスト・ブレンデッド・モルト | World’s Best Blended Malt
「竹鶴 25年」

ワールド・ベスト・ブレンデッド・リミテッドリリース | World’s Best Blended Limited Release
「イチローズモルト&グレーン リミテッドエディション 2019」

ワールド・ベスト・シングル・モルト | World’s Best Single Malt
「ティーリング・ウイスキー 24年 ヴィンテージ・リザーブ(Teeling Whiskey Aged 24 Years Vintage Reserve)」(アイルランド)

ワールド・ベスト・シングル・カスク・シングル・モルト | World’s Best Single Cask Single Malt
「サリヴァンズ・コーヴ TD0217(Sullivans Cove French Oak Single Cask TD0217)」(オーストラリア)

ワールド・ベスト・グレーン | World’s Best Grain
「富士御殿場蒸溜所 25年 Small Batch」

ワールド・ベスト・バーボン | World’s Best Bourbon
「フォアローゼス スモールバッチ リミテッド・エディション 2018(For Roses Small Batch Limited Edition 2018 130th Anniversary)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・ライ | World’s Best Rye
「ストーク・クラブ・ウイスキー(Stork Club Whisky)」(ドイツ)

ワールド・ベスト・コーン | World’s Best Corn
「アイロンルート・リパブリック アイロンルート・ヒュブリス(Ironroot Republic Ironroot Hubris)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・ウィート | World’s Best Wheat
「ベインブリッジ バトル・ポイント トゥー・アイランズ 北海道ミズナラカスク(Bainbridge Battle Point Two Hokkaido Mizunara Cask Wheat Whiskey)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・テネシー・ウイスキー | World’s Tennessee Wheat
「アンクル・ニアレスト 1858 プレミアム・ウイスキー(Uncle Nearest 1858 Premium Whiskey)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・ポット・スティル | World’s Best Pot Still
「パワーズ シングル・カスク 14年 テンプル・バー(Power’s Single Cask Release Aged 14 Years for The Temple Bar)」(アイルランド)

ワールド・ベスト・カナディアン・ブレンデッド | World’s Best Canadian Blended
「J・P・ワイザーズ 35年(J.P. Wiser’s 35 Years Old)」(カナダ)

ワールド・ベスト・フレーバード・ウイスキー | World’s Best Flavoured Whisky
ヘリテージ ブラウン・シュガー・バーボン(Heritage Distilling Company Brown Sugar Bourbon)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・ニューメイク | World’s Best New Make
「スタウニング・ウイスキー キュリオス ピート・スモークド・モルテッド・ライ ニューメイク(Stauning Whisky Curious Peat Smoked Malted Rye New Make)」(デンマーク)

ワールド・ベスト・ウイスキー・デザイン | World’s Best Whisky Design
「トマーティン 30年(Tomatin 30 )」(スコットランド)

日本製ウイスキーは見事に4部門で受賞を果たしている(昨年は3部門)。
日本代表としてエントリーしたが、惜しくも受賞を逃したのは「白州 25年」(シングルモルト部門、昨年受賞)、「シングルカスク駒ヶ岳 1990 27年 #1040」(シングルカスク・シングルモルト部門)、「嘉之助 ニューポット」(ニューメイク部門)の3本。

World Whiskies Awards 2019 Winners

 

無名の2,000円スコッチが「世界のベストウイスキー」に選ばれる(フェイクニュース)

margot8yo

source : lidl.co.uk

先月末、米エスクァイアや英インディペンデント、英版ハフィントン・ポストなどのニュースサイトが、「クイーン・マーゴット 8年(Queen Margot 8 Years)」というブレンデッド・スコッチが英ウイスキー・マガジン誌の主催するワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2019で「ワールド・ベスト・ウイスキー」に選ばれた、とする報道を相次いで行った。
この「クイーン・マーゴット」、ドイツに本社置くディスカウント・スーパー・チェーン、リデル(Lidl)が£13.49、日本円にしてわずか2,000円程度で販売しているもので、これが並み居る強豪を抑えて世界中から集まった40人の専門家により「ワールド・ベスト」に選出されたとなれば快挙に違いなく、各ニュースサイトではもはやウイスキーに高い金を払う必要は無いといった論調でこのニュースを紹介していた。

だが残念な事にこのニュースは正確ではなく、報道後に米フォーブスが指摘したように、「クイーン・マーゴット」は今のところ熟成年数12年以下のブレンデッド・スコッチ・ウイスキーの部門においてベストに選出されたに過ぎない。
WWAは3段階に分けて審査を行っており、まず第1ラウンドで各国ごとのサブカテゴリのベストを、次の第2ラウンドでは各国のメインカテゴリ(シングル・モルト、ブレンデッド・ウイスキーなど)ごとのベストを、そして最終ラウンドでは世界全体でのメインカテゴリごとのベストをそれぞれ選出する。
「クイーン・マーゴット」はこの内の第1ラウンドを突破したところで、各ニュースサイトの報道は勇み足だったわけだ。

ただし「クイーン・マーゴット」はこの第1ラウンドで、スコッチとしてはトップの知名度を誇り、現地での価格は倍近い「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」を破っており、コストパフォーマンスに優れたウイスキーであるには違いないようだ。
そしてもちろん今月末に発表されるWWAの最終ラウンドの勝者にこの2,000円のスコッチが選ばれる可能性も残っている。

いずれにせよ、報道後(当然ながら)「クイーン・マーゴット」は売れに売れたそうなので、リデル社にとってWWAへのエントリー料(3万円弱)は非常に効率のいい投資になったと思われる。

なお、フォーブスの指摘を受けて、報道を行った各ニュースサイトの該当記事は現在修正されている。

Fake Whisky News: No, That Lidl Whisky Is Not ‘The Best In The World’ | Forbes.com
Queen Margot 8YO Blend Scotch Whisky | Lidl

第1ラウンドを突破しただけだと知っていても、この値段なら私もリデルへ行っていたと思います。

ワールド・ウイスキー・アワード 2018 結果発表

英ウイスキー・マガジン(Whisky Magazine)が主催するワールド・ウイスキー・アワード(World Whiskies Awards / WWA) 2018各部門受賞ウイスキーが発表された。
結果は以下の通り。

ワールド・ベスト・ブレンデッド | World’s Best Blended
ジョニーウォーカー ゴールドラベル(Johnnie Walker Gold Label Reserve)」(スコットランド)

ワールド・ベスト・ブレンデッド・モルト | World’s Best Blended Malt
竹鶴 17年 ピュアモルト

ワールド・ベスト・ブレンデッド・リミテッドリリース | World’s Best Blended Limited Release
「イチローズ モルト&グレーン リミテッドエディション」

ワールド・ベスト・シングル・モルト | World’s Best Single Malt
白州 25年

ワールド・ベスト・シングル・カスク・シングル・モルト | World’s Best Single Cask Single Malt
サリヴァンズ・コーヴ HH0351(Sullivans Cove American Oak Single Cask HH0351)」(オーストラリア)

ワールド・ベスト・バーボン | World’s Best Bourbon
1792 フルプルーフ(1792 Full Proof Kentucky Straight Bourbon Whiskey)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・グレーン | World’s Best Grain
ベイン ケープ・マウンテン・ウイスキー(Bain’s Cape Mountain Whisky)」(南アフリカ)

ワールド・ベスト・ライ | World’s Best Rye
291 コロラド・ライ アスペン・スティーブ・フィニッシュ(291 Colorado Rye Whiskey Aspen Stave Finished)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・コーン | World’s Best Corn
バルコンズ(バルコネズ) トゥルー・ブルー・100(Balcones True Blue 100)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・ウィート | World’s Best Wheat
ベインブリッジ バトル・ポイント トゥー・アイランズ アイラ・カスク(Bainbridge Battle Point Two Islands Islay Cask Wheat Whiskey)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・ポット・スティル | World’s Best Pot Still
ランサム エメラルド(Ransom The Emerald)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・カナディアン・ブレンデッド | World’s Best Canadian Blended
J・P・ワイザーズ ディザテーション(J. P. Wiser’s Dissertation)」(カナダ)

ワールド・ベスト・フレーバード・ウイスキー | World’s Best Flavoured Whisky
ヘリテージ ブラウン・シュガー・バーボン(Heritage Distilling Company Brown Sugar Bourbon)」(アメリカ)

ワールド・ベスト・ホワイト・ドッグ | World’s Best White Dog
セント・キリアン ホワイト・ドッグ(St Kilian Distillers White Dog)」(ドイツ)

ワールド・ベスト・ウイスキー・デザイン | World’s Best Whisky Design
グレンフィディック ウィンター・ストーム(Glenfiddich Winter Storm)」(スコットランド)

14部門中、日本からのエントリーがあったのは6部門で、見事3部門での受賞を果たした。
「白州25年」は昨年のISC(International Spirits Challenge)2017金賞に続く栄冠。
同じサントリーの「響21年」は2016年、2017年のWWAでワールド・ベスト・ブレンデッドに選出され今年も日本代表として同部門にエントリーしていたが、残念ながら3連覇とはならなかったようだ。

World Whisky Awards 2018 Taste Winner | World Whisky Awards

ワールド・ウイスキー・アワード2018 日本地区代表決定

英ウイスキー・マガジン(Whisky Magazine)が主催するワールド・ウイスキー・アワード(World Whiskies Awards) 2018各部門の日本代表となるウイスキーが以下のように決定した。

ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッド(Best Japanese Blended)
「響 21年」

ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッド・リミテッドリリース(Best Japanese Blended Limited Release)
「イチローズ モルト&グレーン リミテッド」

ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッド・モルト(Best Japanese Blended Malt)
「竹鶴 17年 ピュアモルト」

ベスト・ジャパニーズ・グレーン(Best Japanese Grain)
「富士御殿場蒸溜所 Blender’s Choice シングルグレーンウイスキー」

ベスト・ジャパニーズ・シングル・カスク・シングル・モルト(Best Japanese Single Cask Single Malt)
「イチローズモルト シングルカスク #2067」

ベスト・ジャパニーズ・シングル・モルト(Best Japanese Single Malt)
「白州 25年」

「響 21年」は2016年、2017年のワールド・ベスト・ブレンデッドに選ばれている。
また昨年のワールド・ベスト・シングル・カスクには、今年の日本代表と同じイチローズモルトの「秩父ウイスキー祭2017 記念ボトル」が選出された。

ワールド・ウイスキー・アワード2018日本地区代表ウイスキー決定! | Whisky Magazine Japan

価格や希少性から気軽に試せない物ばかりが並んでいるが、「富士御殿場蒸溜所 Blender’s Choice シングルグレーン」だけはキリン公式サイトから(今の所)購入可能。
筆者もこのウイスキーはお薦めする。