タグ別アーカイブ: Diageo

ディアジオ

「タリスカー 40年」「ディアジオ スペシャルリリース2018」国内販売開始

talisker1978

source : prtimes.jp

海外で昨年リリースされた「タリスカー 1978 40年」と「ディアジオ スペシャルリリース2018」が、一昨日より国内でも発売されている。

タリスカー 1978 40年」は1978ヴィンテージのリフィルバーボンバレル熟成の原酒をアモンティリャードシェリーバットで3ヶ月間フィニッシュさせたもので、英国では昨年6月に発売された
アルコール度数50%、容量700ml、価格は税別310,000円。

diageo-special-edition-teaser-final-small-min

source : diageo.com

ディアジオ スペシャルリリース2018」は昨年9月に海外でリリースされたものだが、国内では年を跨いだリリースとなった為か「ディアジオ スペシャルリリース2018-19」と呼称されている。
海外でリリースされた10本の内、国内で発売されるのは以下の9本で、残る1本の「シングルトン・オブ・グレン・オード 14年」がリストアップされていないのは恐らく「シングルトン」ブランドの国内販売がMHDではなくキリンにより行われている事によるものと思われる。

タリスカー 8年
アルコール度数59.4%、容量700ml(以下全て同じ)、価格税別8,700円。
ラガヴーリン 12年
57.8%、税別16,000円。
カリラ 15年 アンピーテッド
59.1%、税別16,600円。
カリラ 35年
58.1%、税別83,300円。
オーバン 21年
57.9%、税別55,500円。
インチガワー 27年
55.3%、税別37,000円。
ピティヴァイク 28年
52.1%、税別40,700円。
カースブリッジ 48年
43.2%、税別92,500円。
クラダック
タリスカー・ラガヴーリン・カリラ・クライヌリッシュ・オーバン・インチガワーによるブレンデッドモルト、57.1%、税別19,200円。

オフィシャルボトル最長熟のタリスカー 全世界限定2,000本「タリスカー 40年」発売 | PR Times
~年に1度のレアモルト セレクション限定発売~「ディアジオ スペシャルリリース 2018-2019」発売 | PR Times

2019年1-3月 国内リリース一覧

広告

ディアジオ、ケンタッキー州に第3の蒸溜所を設立へ

ディアジオ(Diageo)は、およそ130万ドルを投じ、アメリカ・ケンタッキー州レバノンにウイスキーの蒸溜所を新設する。
同社は既に2014年に再オープンさせたスティッツェル・ウェラー蒸溜所(Stitzel-Weller Distillery)、昨年オープンしたばかりのブレット蒸溜所(Bulleit Distilling Co.)の2蒸溜所をケンタッキー州内に保有しており、2022年の完成を目指す新蒸溜所は、州内3つ目の蒸溜所となる予定。

バーボンを始めとするアメリカン・ウイスキー需要の急拡大と共に、大手各社は蒸溜所の新設や、既存蒸溜所の生産能力拡大を急いでいる。

Diageo to Open $130 Million Kentucky Distillery | The Spirits Business

ディアジオ・スペシャルリリース2018、販売開始

2018-special-releases-line-up-min.png

source : diageo.com

4月にアナウンスされていたディアジオ・スペシャルリリース2018が来週より英国で販売開始となり、現地のネット酒販店では予約受付が開始されている。

リリース10本の内、アナウンス時には詳細が明らかではなかった最後の1本は、ブレンデッド・モルト「クラダッハ(Cladach)」だと判明した。
スコットランド・ゲール語で”Beach”を意味する名前の通り、インチガワー、クライヌリッシュ、タリスカー、オーバン、ラガヴーリン、カリラといった沿岸部に位置する蒸溜所の原酒のみで構成される”Coastal Blend”となっている。
使用された樽はファーストフィルバーボンカスク、リフィルアメリカンオークホグズヘッド、リフィルヨーロピアンオークバット、exボデガヨーロピアンオークバットの4種。
熟成年数は非記載、アルコール度数は57.1%(カスクストレングス)、価格は£155(約22,700円)。

また、アナウンス時には”unique maturation and marrying process”とだけされていた「シングルトン・オブ・グレンオード 14年」の熟成方法は、ファーストフィルヨーロピアンオークシェリーカスクとリフィルバーボンカスクで熟成された原酒を、PXカスクとモスカテルカスクで後熟、最終的にヨーロピアンオークパンチョンでマリッジさせたものだと説明されている。

クラダッハ以外9本の希望小売価格は以下の通り(上掲の画像左側から)。

タリスカー 2009 8年(Takisker 2009 Aged 8 Years)  / £70(約10,200円)
シングルトン・オブ・グレンオード 2002 14年(The Singleton of Glen Ord 2002 Aged 14 Years) / £100(約14,700円)
ピティバイク 1989 28年(Pittyvaich 1989 Aged 28 Years) / £330(約48,500円)
カースブリッジ 1970 48年(Carsebridge 1970 Aged 48 Years) / £750(約110,000円)
カリラ 1982 35年(Caol Ila 1982 Aged 35 Years) / £675(約99,000円)
オーバン 1996 21年(Oban 1996 Aged 21 Years)
/ £450(約66,100円)
インチガワー 1990 27年(Inchgower 1990 Aged 27 Years)
/ £300(約44,000円)
カリラ アンピーテッド 2002 15年(Caol Ila Unpeated 2002 Aged 15 Years) / £100(約14,700円)
ラガヴーリン 2005 12年(Lagavulin 2005 Aged 12 Years) / £110(約16,100円)

Diageo Completes 2018 Special Releases | The Spirits Business
Diageo Unveils 2018 Scotch Whisky Special Releases Collection | Diageo

ゲーム・オブ・スローンズとのコラボシングルモルト来たる

c44c0920e1e343f2390df22a97b7b438

source : scotchwhisky.com

先日、米HBOの大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」とジョニーウォーカーのコラボレーションボトル「ホワイトウォーカー」の発売が予告されたが、ジョニーウォーカーを所有する酒類大手ディアジオは更に、同ドラマとのコラボレーションの元、「ゲーム・オブ・スローンズ シングル・モルト・スコッチ・ウイスキー・コレクション(Game of Thrones Single Malt Scotch Whisky Collection)」を発売すると発表した。
これはディアジオ傘下の蒸溜所から選ばれた8つのシングル・モルトそれぞれに、ゲーム・オブ・スローンズの劇中に登場する七王国の名家とナイツ・ウォッチをイメージして割り当てた物。
中身の詳細についてはまだ公式にはアナウンスされていないものの、TTB(米国アルコール・タバコ税貿易管理局)に登録されたラベル情報から、割り当ては以下のようになると明らかになっている。

GoT

スターク家とラニスター家  source : ttbonline.gov

“スターク家” ダルウィニー ウィンターズ・フロスト(“House Stark” Dalwhinnie Winter’s Frost)
43%
“ラニスター家” ラガヴーリン 9年(“House Lannister” Lagavulin Aged 9 Years)
46%
“ターガリエン家” カーデュ ゴールド・リザーブ(“House Targaryen” Cardhu Gold Reserve)
40%
“バラシオン家” ロイヤル・ロッホナガー 12年(“House Baratheon” Royal Lochnagar Aged 12 Years)
40%
“タリー家” シングルトン・オブ・グレンデュラン セレクト(“House Tully” The Singleton of Glendullan Select)
40%
“グレイジョイ家” タリスカー セレクト・リザーブ(“House Grayjoy” Talisker Select Reserve)
45.8%
“タイレル家” クライヌリッシュ リザーブ(“House Tyrell” Clynelish Reserve)
51.2%
“ナイツ・ウォッチ” オーバン ベイ・リザーブ(“The Night’s Watch” Oban Bay Reserve)
43%

容量は全て750ml。
上記の内、ラガヴーリン(ラニスター家)とクライヌリッシュ(タイレル家)については通常のラインナップには無いオリジナルの構成だが、他の6つについては既存のボトルのリネームではないかと思われる(カーデュに至っては同名のウイスキーがラインナップに存在する)。

「ホワイトウォーカー」に続き今秋後半に米国で発売される予定。
米国外での販売は現時点では不明。

ディアジオは話題となったジョニーウォーカーの女性版「ジェーンウォーカー」を今年3月に米国限定で発売するなど、米国市場へ注力しているようだ。
これは米国でバーボンやアイリッシュ・ウイスキーが大きくシェアを伸ばし、スコッチ・ウイスキーはそれらの後塵を拝していることが原因だと思われる。

Game of Thrones Single Malts are Coming | Scotchwhisky.com
ラガヴーリン公式ツイッター @LagavulinWhisky

TTBからの情報により、元記事を加筆・修正しました。

ディアジオ、ピエルデ・アルマスを買収

Pierde-mezcal

source : thespiritsbusiness.com

酒類大手ディアジオはメキシコ・オアハカ州でプレミアム・メスカルを生産するピエルデ・アルマス(Pierde Almas)を買収した。買収条件は非公表。
今年2月にディアジオ傘下のテキーラブランド「カーサミーゴス」が新たにメスカルを発売しており、ディアジオは今回のピエルデ・アルマスの取得によりポートフォリオに2つ目のメスカルを加える事になる。

テキーラが世界的なブームの影響で原料不足に陥る中、テキーラとは別のリュウゼツランから作られるメスカル(テキーラはメスカルの一種だが、テキーラ以外のメスカルを指して「メスカル」と表現される事が多い)に注目が集まっている。

Diageo Buys Pierde Almas Mezcal | The Spirits Business
ピエルデ・アルマス公式サイト: pierdealmas.com

ディアジオ・スペシャルリリース2018アナウンス

diageo-special-edition-teaser-final-small-min

source : diageo.com

ディアジオが2001年から毎年、年の後半にリリースしている限定シリーズ、スペシャルリリースの2018年分の内容がアナウンスされた。詳細は以下の通り。

カースブリッジ 48年(Carsebridge 48 Year Old)
43.2% ABV / リフィルアメリカンオークホグズヘッド / 1,000本限定

カリラ アンピーテッド 15年(Caol Ila Unpeated 15 Year Old)
59.1% ABV / リジュベネーテッドリフィルアメリカンオークホグズヘッド・exボデガ(シーズニングでは無く実際にボデガで使用されていた)ヨーロピアンオークバット

カリラ 35年(Caol Ila 35 Year Old)
58.1% ABV / リフィルアメリカンオークホグズヘッド・リフィルヨーロピアンバット / 3,276本限定

インチガワー 27年(Inchgower 27 Year Old)
55.3% ABV / リフィルアメリカンオークホグズヘッド / 8,544本限定

ラガヴーリン 12年(Lagavulin 12 Year Old)
57.8% ABV / リフィリアメリカンオークホグズヘッド

オーバン 21年(Oban 21 Year Old)
57.9% ABV / リフィルヨーロピアンバット

ピティバイク 28年(Pittyvaich 28 Year Old)
52.1% ABV / リフィルアメリカンオークホグズヘッド / 4,680本限定

シングルトン・オブ・グレンオード 14年(The Singleton of Glen Ord 14 Year Old)
57.6% ABV / リフィルアメリカンオークホグズヘッド・exボデガヨーロピアンオークバット(“unique maturation and marrying process”とあるが詳細不明)

タリスカー 8年(Talisker 8 Year Old)
59.4% ABV / ファーストフィルバーボンアメリカンオークホグズヘッド

この他もう1本リリースされる予定で、詳細は今年後半に公開される。
これまでこのシリーズの目玉だったポート・エレンとブローラが今年はラインナップされていないが、シリーズ外での個別のリリースが予定されているという。

日本では昨年分のリリースの販売が始まったばかり。

Diageo’s 2018 Special Releases Revealed | Scotchwhisky.com
Diageo Announces 2018 Scotch Whisky Special Releases Collection | Diageo

ディアジオ、スコッチ・ウイスキー法の改定を模索か?(その2)

(その1より続く)

遡ること2003年、ディアジオ有するカーデュ(Cardhu)蒸溜所のシングル・モルトが、主にスペイン市場での人気から原酒不足に陥った。
ディアジオは対応策として、カーデュのモルト原酒に別の傘下蒸溜所であるグレンデュラン(Glendullan)のモルト原酒をブレンドした物を「カーデュ ピュア・モルト」として販売したのだが、これが物議を醸す事になる。
当時「ピュア・モルト(Pure Malt)」という表記に法的な規定は無く、現在の「シングル・モルト(単一の蒸溜所のモルト原酒からなる)」と「ブレンデッド・モルト(複数の蒸溜所のモルト原酒のブレンドによる)」両方の意味に用いられていた。
「カーデュ ピュア・モルト」は品薄になった「カーデュ シングル・モルト」と非常によく似た外観であり(英語版Wikipediaのカーデュ蒸溜所の項に写真有り)、上記のように「シングル・モルト」の意味にもとれる商品名であったため、消費者の混同を故意に狙っているとした批判が集中することになり、最終的にディアジオはこの「対応策」を販売中止にせざるを得なくなる。

そして話はここで終わりとはならない。
「ピュア・モルト」の販売中止だけでは矛を収めるに不十分とした人々がいたのだ。
それはもちろん、SWAだ。

かねてよりスコッチ・ウイスキー法の厳格化を主張していたSWAはこの機会を逃さなかった。
SWAは「ピュア・モルト」事件のような事態の再発防止を旗印に、ピュア・モルト表記の使用禁止とシングル・モルト、ブレンデッド・モルトなどのスコッチ・ウイスキーの分類の定義を盛り込んだ新たなスコッチ・ウイスキー法の制定を議会に働きかける。
そしてこの法案にはその時点ではまだ業界内の自主規制に過ぎなかった様々な項目も含まれており、内容が厳しすぎるといった反対の声もあったものの、2009年、前項でも言及した”The Scotch Whisky Regulation 2009″として制定・施行されることになった。

つまり、ディアジオがその内容を変えたがっている現在のスコッチ・ウイスキー法は、他でもないディアジオの失態がその制定の遠因だということになる。
そのディアジオが公に法の改定を主張すればSWAがどんな反応を示すかは容易に想像がつく。
秘密裏に事を進めつつもSWAの出方を伺っているのにはこういった事情があるわけだ。

今回のWSJの報道でディアジオは計画の修正を迫られるだろう。
だがこれまでの経緯から考えて、これは元々ディアジオにとって分の悪い戦いだ。
ディアジオもSWAと同様、今回の件についての詳細なコメントは出していないが、代わりに発表した声明の中で「SWAと共に伝統と革新のバランスが取れるアイデアを探していきたい」としている。
極秘に法の改定を画策していた企業の言い分としては少々白々しくもあるが、結局のところこれを実行する以外、解決策は無さそうだ。

The Wall Street Journalの原記事
If You’re a Purist About Scotch Whisky You Might Find This Hard to Swallow | The Wall Street Journal
他にこの件を報じた記事は
Is Diageo Trying to Rewrite the Rules of Scotch? | Whisky Advocate
Diageo’s Secret Move to Amend Scotch Rules | Scotchwhisky.com

スコッチ・ウイスキー法の歴史と解説(日本語で読める最良の物です)
スコッチウイスキーと法律-その1 | 稲富博士のスコッチノート
スコッチウイスキーと法律-その2 | 稲富博士のスコッチノート
スコッチウイスキーと法律-その3 | 稲富博士のスコッチノート

Diageo / The Scotch Whisky Association