カテゴリー別アーカイブ: ローランド

オーヘントッシャン、免税店向けラインナップを刷新

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source : scotchwhisky.com

オーヘントッシャンが免税店市場向け商品のラインナップをリニューアルした。
従来からの「オーヘントッシャン ハートウッド (Auchentoshan Hartwood)」と「スプリングウッド (Springwood)」を終売とし、以下の2商品が新たに発売されている。

オーヘントッシャン アメリカン・オーク・リザーブ (Auchentoshan American Oak Reserve)
ファーストフィルバーボンバレルのみを使用。アルコール度数40%、容量1L、価格£35.40。

オーヘントッシャン ダーク・オーク (Auchentoshan Dark Oak)
オロロソとPXシェリーカスク、ケンタッキー・バーボンカスクを使用。アルコール度数40%、容量1L、価格£53.40。

また、もう1つの従来商品「ブラッド・オーク (Blood Oak)」は、パッケージをリニューアルし存続する。

Auchentoshan Overhauls Travel Retail Range | Scotchwhisky.com

2019年 免税店リリース一覧

「ブラドノック 17年」限定リリース

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source : bladnoch.com

ブラドノックより新たに「ブラドノック 17年(Bladnoch 17 Year Old)」がリリースされた。
2001年に蒸溜されバーボンバレルで熟成させた後、2016年3月と2017年1月の2つの時期にそれぞれカリフォルニア産レッドワインカスクへリカスクした2種の原酒をヴァッティングさせた物となる。
アルコール度数は46.7%、英国での価格は£98.95で、ヨーロッパ及びアメリカでは先月末に発売されており、オーストラリア及びアジア地域では4月の発売が予定されている。

Bladnoch Launches Wine Finished 17 Year Old | Scotchwhisky.com
Bladnoch 17 Year Old | Bladnoch Distillery

キングスバーンズ蒸溜所 初のシングルモルトをリリース

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source : kingsbarnsdistillery.com

2014年より稼働するスコットランド・ローランドのキングスバーンズ蒸溜所より、初のシングル・モルト・ウイスキー「キングスバーンズ ドリーム・トゥ・ドラム(Kingsbarns Dream to Dram)」がリリースされた。
原酒の構成はヘブン・ヒル蒸溜所のファーストフィルバーボンバレルで熟成させた物が90%、ワインカスクの物が10%で、熟成年数はスコッチウイスキーの最低限の年数である3年となっている。
アルコール度数は46%、容量700ml、英国での価格は£44.95となっている。

Kingsbarns Debuts Flagship Dream to Dram | Scotchwhisky.com
Introducing ‘Dream to Dram’ | Kingsbarns Distillery

「ブラドノック 10年」限定リリース

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source : bladnoch.com

新オーナーの元、昨年より生産を再開したブラドノックより「ブラドノック 10年(Bladnoch 10 Year Old Limited Release)」が限定リリースされた。
カスクタイプはバーボンカスク、アルコール度数は46.7%、価格は£59.99で限定本数は不明。
現在のブラドノックのラインナップ中ではこれが最も低価格な物となる。

Bladnoch 10 Year Old Joins Distillery Range | Scothcwhisky.com
Bladnoch 10 Year Old | Bladnoch

ダグラスレイン70周年記念シリーズ第2弾は「ポートダンダス 1978」

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source : scotchwhisky.com

ダグラス・レインより2010年に閉鎖されたグレーン蒸溜所、ポート・ダンダスのシングル・カスク・ウイスキー「ポート・ダンダス 1978 エスクトラ・オールド・パティキュラー・プラチナム(Port Dundas 1978 Xtra Old Particular Platinum)」がリリースされた。
ダグラス・レインの創業70周年を記念した限定シリーズの第2弾で、4月にリリースされた第1弾「アードベッグ 1992」に続くリリースとなる。

1978年1月蒸溜、2018年5月ボトリングで熟成年数は40年、カスクはリフィルホグズヘッド、度数はカスクストレングスで59.1%、限定本数は168本となっている。
英国での価格は£350で、既に販売が開始されている。

Douglas Laing Releases Port Dundas 1978 | Scotchwhisky.com
Douglas Laing Continues to Commemorate Their Platinum Anniversary by Revealing Their Latest Xop Platinum Single Cask Bottling | Douglas Laing

ダフトミル初のシングル・モルト、抽選販売中

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source : bbr.com

スコットランド・ファイフ近郊のファーム・ディスティラリー、ダフトミル蒸溜所の初のシングル・モルト「ダフトミル 2005(Daftmill 2005)」250本が、ベリーブラザーズ・アンド・ラッドの公式サイトで抽選販売となっている。

「ダフトミル 2005」は自家生産のチャリオット種大麦のみを使用し、ヘブン・ヒルのファーストフィルバーボンバレルで熟成した原酒3樽によるヴァッティングで、アルコール度数はカスクストレングスの55.8%、容量700mlで価格は£210(約3万1千円)となっている。

この抽選販売とは別の250本が6月初旬に発売され、続いて6月22日には「ダフトミル サマーリリース」が£95で発売される予定。

ダフトミル蒸溜所はカスバード家が経営するダフトミル農場内に設立された蒸溜所で、農閑期にのみ蒸溜を行い、年間の生産量はわずか100樽分程度だという。
当初ウイスキーの一般への販売は行わないとしていたが、昨年ベリーブロスがその販売代理権を得たと発表していた。

Daftmill Inaugural Release to be Balloted | Scotchwhisky.com
ダフトミル公式サイト: daftmill.com

ダフトミル楽しみにしてたんですが、12年で3万円ですか・・・

エジンバラ市中に蒸溜所建設

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source : scotchwhisky.com

スコットランド・エジンバラの市街地でホリールード蒸溜所(Holyrood Distillery)が来月5月より着工する。

同蒸溜所はSMWSカナダ支部の設立者ロブとケリー・カーペンター夫妻と、マッカラン蒸溜所でマスター・ディスティラーを務めたデイビッド・ロバートソン氏が約580万ポンド(約8億7千万円)の出資を集めて設立する蒸溜所で、1835年に建設された蒸気機関車の車庫を改築使用する。
蒸溜所開業は来年2019年春の予定。

エジンバラの市中でウイスキーの蒸溜所が稼働するのは1925年に閉鎖されたサイエンス蒸溜所()以来およそ1世紀振りとなる。

Build Begins on New Holyrood Distillery | Scotchwhisky.com
蒸溜所公式サイト: holyroodparkdistillery.com

ダグラスレイン、限定版エピキュリアンリリース

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source : douglaslaing.com

独立系ボトラー、ダグラス・レインよりローランドモルトのみを使用したブレンデッド・モルト・ウイスキー「エピキュリアン」の初の限定版となる「エピキュリアン グラスゴー・エディション(The Epicurean Glasgow Edtion)」がリリースされる。
ダグラス・レイン社70周年記念事業の1つとして、同社の本拠地であるグラスゴーのバーテンダー8人とのコラボレーションの元生産された。
カスクストレングス58.6%でボトリングされ限定本数3,000本、希望小売価格£45.99で来月5月より販売開始となる。

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当局が撤去してもいつの間にか被せられる三角コーン  source : wikipedia.org

ちなみにラベルにデザインされている紳士?が通常版のシルクハットではなく三角コーンを被っているが、これはグラスゴーにある初代ウェリントン公爵(アーサー・ウェルズリー、ワーテルローでナポレオンを破った人物)の銅像に三角コーンを被せる伝統がある事にちなんだもの。

Douglas Laing Reveal the First Epicurean Limited Release | Douglas Laing

イーデン・ミル、初のシングルモルトを発売

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source : scotchwhisky.com

2014年にスコットランドのローランド地域に設立された醸造所併設の蒸溜所、イーデン・ミル(Eden Mill)より、初となるシングル・モルト「ヒップ・フラスク・シリーズ」がリリースされた。

リリースされたのはヒップフラスク(スキットル)風デザインの200mlサイズボトル入りのシングル・モルト7種で、それぞれ多彩な樽とビール用のモルトを使用した「マッシュビル」から生産されている。
全てアルコール度数47%、価格£25で、それぞれのマッシュビルと使用カスクは以下の通り。

Hip Flask Series No.1
ペールモルト / バージンフレンチオクタヴカスク / 220本限定
Hip Flask Series No.2
チョコレートモルト8%・ペールモルト92% / バージンアメリカンカスク / 220本限定
Hip Flask Series No.3
ブラウンモルト・クリスタルモルト計8%・ペールモルト92% / バージンアメリカンオクタヴカスク / 220本限定
Hip Flask Series No.4
ペールモルト / バージンフレンチオクタヴカスク / 220本限定
Hip Flask Series No.5
「フランケンシュタイン・モルトビル(ブラウンモルト・クリスタルモルト計33%・チョコレートモルト33%・ペールモルト34%)」 / バージンアメリカンオクタヴカスク / 220本限定
Hip Flask Series No.6
ペールモルト / オロロソシェリーホグズヘッド / 1,350本限定
Hip Flask Series No.7
ペールモルト / PXシェリーホグズヘッド / 1,350本限定

蒸溜所公式サイトで販売されているが、すでにNo.1〜No.5は完売となっている。

この他バーボンバレル、バージンフレンチオーククォーターカスクとPXシェリーホグズヘッド熟成原酒をヴァッティングさせた「イーデン・ミル ファースト・ボトリング リミテッド・リリース」も今夏リリースされる。
こちらは同蒸溜所のカスクオーナー及び上記の「ヒップ・フラスク・シリーズ」を購入し、同蒸溜所の「カスク・クラブ・メンバーズ」に入会した会員向けの抽選販売となる予定だが、限定300本の内シリアルナンバー1〜10のボトルが昨日より開始されているWhisky Auctioneerのオークション出品されている。
シリアルナンバー1のボトルは現時点で£4,100(約615,000円)。

Eden Mill Launches Its First Single Malts | Scotchwhisky.com

ボーダーズ蒸溜所、5月オープン

スコットランド・スコティッシュボーダーズ、ホーイックに位置する新蒸溜所、ボーダーズ(Borders Distillery)が来月5月1日に開業する。
かつて工場だった建物を改装して設立された同蒸溜所は今年の3月に初の蒸溜を行い現在試運転中で、開業日より訪問客の受け入れを行う。

ボーダーズと呼ばれるこの地域でウイスキーの蒸溜が行われるのは、1837年にケルソー蒸溜所(Kelso Distillery)が閉鎖されて以来約180年振りとなる。
スコティッシュ・ボーダーズ地区ではボーダーズ蒸溜所に続き、モルトとグレーン両方の蒸溜を行うレイバーズ蒸溜所(Reivers Distilley)が6月に開業する予定。

Whisky Returns to Borders after 180 Years | Scotchwhisky.com

ダグラス・レイン、70周年記念ボトリングを開始。第1弾は「アードベッグ 25年」

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source : scotchwhisky.com

今年で設立70年を迎える英独立系ボトラー、ダグラス・レイン(Douglas Laing & Co.)が70周年記念ボトリングを行う。

第1弾はシングル・カスク・ウイスキー「XOPプラチナム アードベッグ 1992 25年(XOP Platinum Ardbeg 1992 25 Years Old)」で、251本限定、RRP £900で4月にリリースされる。
70周年記念の為に新たに立ち上げられたこのXOPプラチナム・ラインからは、さらに3種のボトルが年内にリリースされる予定。

また70周年記念ボトリング第2弾としてオールド・パティキュラー・ライン(Old Particular)より「カリラ 35年(Caol Ila 35 Years Old)」と「カンバス 35年(Cambus 35 Years Old)」の500mlボトル2本セットがリリースされる。こちらは限定284セット、£450となる。

Douglas Laing Bottlings Mark 70th Birthday | Scotchwhisky.com
Douglas Laing Kicks Off Their Platinum Anniversary by Unveiling a Series of Special Edition Single Cask Release | Douglas Laing

ブラドノック、蒸溜所200周年記念ウイスキー発売

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source : thespiritsbusiness.com

昨年蒸溜所設立200周年を迎えたブラドノックより「ブラドノック 29年 バイセンテナル・リリース(Bladnoch 29 Year Old Bicentenal Release)」がリリースされる。
1988年に蒸溜、シェリーカスクで熟成の後18ヶ月間モスカテルカスクでフィニッシュした2樽のヴァッティングによるウイスキーで、41.3% ABV、RRP£5,000で限定200本が発売される。

ブラドノック蒸溜所は近年不遇の時代が続いたが、2015年にオーストラリアの実業家デイビッド・プライヤー(David Prior)が買収、再設備し、昨年生産と販売の再開に漕ぎ着けていた。

Bladnoch Debuts £5,000 Bicentennial Single Malt | The Spirits Business
ブラドノック公式サイト: bladnoch.com

グラスゴー蒸溜所、初のシングル・モルトをリリース

スコットランド第2の都市・グラスゴーの市中に設立されたグラスゴー蒸溜所(Glasgow Disitillery)より、初のシングル・モルト・ウイスキー「1770」のリリースが発表された。
ファーストフィルバーボンバレルで熟成した後ヴァージンオークカスクでフィニッシュした物で、46% ABV、500ml、価格£100で5,000本が公式ウィブサイトで抽選販売される。
発売予定日は6月3日。

「1770」のブランド名は、史上初めてグラスゴーに設立されたウイスキー蒸溜所であるダンダスヒル蒸溜所(Dundashill Distillery、1902年に閉鎖)の創業年から。

またグラスゴー蒸溜所では2019年にピーテッド、2020年に三回蒸溜によるシングル・モルトの限定販売を予定している。

1770 Whisky | The Glasgow Distillery Co.
Glasgow Distillery Readies First Single Malt | Scotchwhisky.com

イーデン・ミル、施設拡張へ

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source : edenmill.com

蒸溜所と醸造所を併設するスコットランド・ローランド地域のイーデン・ミル(Eden Mill)は、生産施設の増強の他、カフェやショップ、ビジターセンターなどの施設の新設を含む総額400万ポンドの建設計画を地元議会に提出したと発表した。

近年のウイスキーブームと共に世界各地の蒸溜所を訪れる愛好家の数は増加の一途を辿っており、ウイスキーメーカーにとって蒸溜所の見学は顧客に対する重要なチャンネルとなっている。
イーデン・ミルも既に昨年1年間だけで2万5千人の訪問客を迎え地元ファイフ(Fife)では人気の観光施設となっており、新たなビジター向け施設が完成すれば年間5万人の訪問客を見込めるとしている。
計画が承認されれば施設は今年の秋に稼働する予定だ。

またイーデン・ミルは今年初のウイスキーのリリースも予定している。

Eden Mill Submits Plans for New £4M Distillery and Brewery in Fife | Eden Mill
Eden Mill Plans £4 Million Expansion | Scotchwhisky.com

「ローズバンク イノセンス」リリース

英ウイスキー専門店ザ・ウイスキー・エクスチェンジ(TWE)より、同店系列のボトラーズカンパニー、エリクサー・ディスティラーズ(Elixir Distillers、旧スペシャリティ・ドリンクス)が手掛けるローズバンク・ローゼスシリーズの第2弾、「ローズバンク 21年 ローゼス エディション2 イノセンス(Rosebank 21 Years Old The Roses Edition 2 Innocence)」が発売されている。

同シリーズはエリクサー・ディスティラーズが所有する、ローズバンクの残存原酒15樽分によるリリースで、全7本になることが予告されている。
シリーズ第1弾「エディション1 トゥルー・ラブ(Edition 1 True Love)」は2016年の11月に発売された。
それぞれ2〜3樽をヴァッティングさせてのリリースだと思われるが、詳細は不明。
熟成年数も”at least 21 years”と謳われており、正確な熟成年数は非公表となっている。
51.6% ABV、700ml、限定本数は661本で、価格は税別で£375。

Rosebank 21 Year Old Innocence | The Whisky Exchange

ローズバンクは1993年に閉鎖された蒸溜所だが、昨年10月にイアン・マクロード・ディスティラーズが蒸溜所の権利と跡地を買い取り、2019年の再稼働を目指して再建中である。

リンドーズ・アビー蒸留所、生産を開始

スコットランド・ローランド地方、ファイフ北西に位置するリンドーズ・アビー蒸留所(Lindores Abbey Distillery)で、今月13日に同蒸溜所初となる蒸留が行われた。
この原酒はバーボンカスクで3年熟成された後、スパイスやハーブ、蜂蜜などが加えられた「アクア・ヴィテ(aqua vitae)」として出荷されるされるそうだ。

スコッチ・ウイスキー愛好家の方であれば「リンドーズ修道院(Lindores Abbey)」の名を一度は目にされた事があるのではないだろうか。
リンドーズ修道院は、記録に残る限り最古のスコッチ・ウイスキーと考えられている”aqua vitae”を1494年に生産した修道士Frair John Corが所属していた場所で、生産そのものもここで行われたと考えられていることから”spritual home of Scotch Whisky”とも称される。
修道院は16世紀に廃墟となったが、1912年に跡地を購入したJohn Howisonの孫に当たるDrew McKenzie Smith氏の手により、2013年より同地に蒸留所の建設が進められ、昨年竣工した。
同蒸溜所の初リリースがシングル・モルト・ウイスキーでは無く、ハーブや蜂蜜が加えられた「フレーバード・ウイスキー(分類上はリキュールになると思われる)」となるのには理由があり、John Corの時代のウイスキー(aqua vitae)は、スピリッツに薬草や蜂蜜を加えた物だったと考えられていることによる。
ただしその当時にはまだ樽熟成は行われていないので、15世紀のウイスキーの再現とまでならないようだ。

Lindores Abbey Starts Whisky Production | Scotchwhisky.com

lindoresabbeydistillery.com (公式サイト)

ダフトミル蒸溜所、初のウイスキー発売へ

スコットランド・ローランド地方の小規模蒸溜所・ダフトミル(Daftmill Distillery)より、初となるウイスキーが来年発売されると報じられた。
2005年蒸留の2樽をヴァッティングさせたシングルモルト、4つのシングルカスクウイスキー、46% ABVでボトリングされる、それぞれ夏と冬に蒸留された原酒による2種の12年物シングルモルトなどのリリースが予定されており、販売はベリーブラザーズ・アンド・ラッド(Berry Bros. & Rudd)が行う。

ダフトミル蒸留所は2005年にファイフ近郊のダフトミル農場の敷地内に設立されたファーム・ディスティラリーで、原料は全て自家生産で賄い、蒸留は農閑期にのみ行うという18〜19世紀にスコットランドに数多く存在した蒸留所のような伝統的なスタイルを踏襲する。
これまで同蒸溜所は一般へのウイスキーの販売は行わないとしてきたが、ベリー・ブロスに口説き落とされたのだろうか、発売が待ち遠しい。

Daftmill Set to Release First Whisky | Scotchwhisky.com

daftmill.com (公式サイト)

スコットランドにライ・ウイスキー復活へ

昨年スコットランド・ファイフに設立され、2029年にシングルモルトウイスキーのリリースを目指すインチディアニー蒸溜所(InchDairnie Distillery)が、今月1日にモルテッド・ライ56%とモルテッド・バーレイ44%のマッシュを使用した蒸溜を行ったと発表した。
この原酒はヴァージンアメリカンオークカスクで熟成の後、ライ・ウイスキーとして(スコッチ・ウイスキーの区分上はシングルグレーンウイスキーとして)発売される予定で、これが同蒸溜所からの初のリリースになるということだ。

また、同じ週にアイラ島のブルックラディ蒸溜所でもライ麦を使用した蒸留が行われた。
こちらはモルティングを行なっていないライ麦55%とモルテッド・バーレイ45%のマッシュから蒸溜され、熟成にはヴァージンアメリカンオークカスクとファーストフィルバーボンバレルに加え、少量のヴァージンフレンチオークカスクも使用される。

スコットランドではライ麦を使用した商業レベルでの蒸溜は、連続式蒸溜器では100年以上、ポットスチルでは200年以上も行われていないそうだが、アメリカで近年ライ・ウイスキー市場が急拡大していることもあり、今後もライ・ウイスキーを生産する蒸溜所は増加するのではないかと思われる。

Scotch Set for a Rye Revival | Scotchwhisky.com

inchdairniedistillery.com (公式サイト)
bruichladdich.com (公式サイト)

アナンデール蒸溜所、99年振りにウイスキーを販売へ

1921年に閉鎖された後、およそ1世紀を経て2014年に復活を果たしたスコットランド・ローランドのアナンデール蒸溜所(Annandale Distillery)で今月15日、復活後初めてとなる2本のウイスキーがボトリングさた。
これはカスクナンバー#1よりボトリングされたシングルカスクウイスキーで、1本目は蒸溜所に保管され、2本目はカスクナンバー#1とセットで100万ポンド(現在のレートで約1億4900万円、計算間違ってないですよ)で販売される。
かつてのアナンデール蒸溜所は、John Walker & Sonsによって最終的に閉鎖される以前の1918年末には既に生産を停止しており、同蒸溜所は実に99年振りに販売を再開した事になる。

また、12月にはアンピーテッド(Man o’Wordsのブランド名で販売)とピーテッド(Man o’Sword)それぞれ2樽ずつのシングルカスクウイスキーの販売も予定されている。

Annandale’s Whisky Revived after 99 Years | Scotchwhisky.com

新規蒸溜所アバーアーギー、生産開始

スコットランド・パースシャー、スコッチ・ウイスキーの地域分類上ではハイランドとローランドの境界線からローランド側へわすか数マイルの場所に建つアバーアーギー蒸溜所 (Aberargie Distillery) が、このほど試運転を終え正式に稼働を開始した。
同蒸溜所で使用するモルトの原料には、蒸溜所の周囲に併設された300エーカーの農場で自家生産するゴールデン・プロミス種の大麦のみを使用、また熟成に用いるシェリーとバーボンカスクの内、ファーストフィルバーボンバレルはウッドフォードリザーブの物を使用するという。

アバーアーギーは独立系ボトラー、モリソン&マッカイ社を共同経営するモリソン家により昨年設立された。
同家はかつてモリソン・ボウモア社の下にボウモアオーヘントッシャングレン・ギリーの各蒸溜所を所有したが、1994年に同社をサントリーに売却した後はウイスキーの直接生産からは遠ざかっていた。
アバーアーギーの他、モリソン家の別の人物が昨年グラスゴーの中心部に設立したクライドサイド蒸溜所 (Clydeside Distillery) も今月1日より稼働しており、モリソン家はこの2つのローランド蒸溜所と共に、23年ぶりに蒸溜ビジネスに復帰する事になる。

Aberargie Distillery Opens in Perthshire | Scotchwhisky.com